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あなた自身もそうかもしれませんし、あなたの周囲にも感情の起伏が激しい人がいるでしょう。イライラや不安、抑うつなどの精神症状と甘いものの食べ過ぎは実は因果関係があるのです。
不安やイライラを増長させる原因はノルアルドレナリン
前回の記事でご紹介したように、精製された糖質を摂取すると血糖値が急激に上昇します。その血糖値をさげるために、膵臓からインスリンというホルモンが分泌。すると血糖値は下がるのですが、今度は急激に下がりすぎた血糖値をあげるためにノルアルドレナリン、アドレナリンが分泌されます。つまり、甘いモノを食べると血糖値は上がって下がって、さらに上げようとするという、とてるもない急激な乱高下をするのです。
アドレナリンが多く分泌されると、イライラや怒りなどの攻撃的な感情になりやすく、ノルアルドレナリンが多くなると悲しみや不安、恐怖などのネガティブな感情を引き起こします。甘いモノを食べ過ぎると、こういった血糖値の乱高下によりアドレナリン及びノルアルドレナリンが多く分泌されてしまい、イライラや不安などの感情を増長させてしまうのです。その症状が深刻化し、一つの病気になってしまうのがチョコレート依存症です。
一時的には満たされるが結局逆効果に
チョコレートなどの甘いものを食べると一時的には心も体も満たされます。しかしそれはあくまで一時的。血糖値が乱高下して低血糖の状態になると、体の怠さ、集中力の低下、眠気に襲われる、そしてイライラや不安な感情といった精神症状に悩まされます。その症状を軽くするためにまた甘いモノを食べる・・・。これを繰り返すことのよってますます不安やイライラが増大するという、悪循環の出来上がりです。
こういった症状を持っている人は糖質制限でも痩せないことが多いです。なぜなら、甘いものそのものを断つことが普通の人よりも難しく、どうしてもつまみ食いが辞められないからです。そうなると糖質制限の効果は期待できません。
感情の起伏が激しい人の食生活
あなたのまわりにも落ち込んでいる時はとことん落ち込んでいたら、急に攻撃性を見せる人、機嫌がいいと思ったら急に怒り出すような感情の起伏が激しい人がいませんか?チョコレートや砂糖たっぷりの清涼飲料水、甘いお菓子、スウィーツ…。その人はもしかして普段甘いものをたくさん食べていないでしょうか?あるいは、スウィーツ男子やお菓子を手放せない女性ほど、感情の起伏が激しくはないでしょうか。
あれはその人の性格以上に、こういった血糖値の上がり下がりが激しいことに起因しているかもしれません。もしこういった症状にご自分で心当たりがある場合、きっと炭水化物を中心の食生活をしていたり、食事の量は少なめなのに甘いお菓子をたくさん食べるという偏った食事をしているのではないでしょうか。
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