池井戸潤原作・ようこそわが家への感想&月9ドラマとの設定の違い

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フジテレビで2015年4月の春ドラマで放送されるのが池井戸潤原作の「ようこそ、わが家へ」。池井戸さんというとTBSで放送された半沢直樹の大ヒットが記憶に新しいところですが、今回はフジテレビの月9で放送されることになりました。

原作を読んでみての感想と、ドラマと原作との設定の違いなども紹介していこうと思います。原作とドラマでは設定が大きく違いますし、主人公がそもそも原作とは違うなどの事情もあるのでそのあたりも触れていきます。

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ようこそわが家への原作感想&ドラマとの違い…などなど

ようこそ、わが家へ

まず「ようこそ、わが家へ」の原作を読んでみてのあらすじ紹介から。

構成は全6章からなり、ストーリーは2つの軸を中心に話が進行します。軸の1本目はストーカー問題。主人公が代々木駅で割り込みをしてきた男性に注意したところ、相手の反感を買ってしまいその後自宅で様々な嫌がらせ被害に遭ってしまい、その犯人をめぐる話です。

もう一つは主人公が勤務する会社内で起きた架空取引問題。主人公は銀行に勤務する男性で、今は関連企業に出向している身。社内での取引に関して不正を暴くという、半沢直樹と同じような企業サスペンスです。

ようこそわが家への感想レビュー

半沢直樹をご覧になっていた方はもうぞ権字でしょうが、池井戸潤さんの作品では銀行を舞台にしたもの、銀行が絡んだ設定のものが非常に多いです。さらに、企業内、会社内で起きる問題や不正に立ち向かうというものが多く、この「ようこそわが家へ」でもそれは同じです。

ただ、今までと少し違うのは公私ともに問題を抱えていて、その両軸で話が進んでいくということ。もう一つ違うのは「池井戸潤作品で最も貧弱なヒーロー」と言われるほどの軟弱で気弱な男性を主人公にしている点です。

やはり非常に男性色が強く、原作小説そのものはサラリーマンの男性や会社員の女性が強く共感できる内容と言っていいと思います。ものすご~く単純に言うと、水戸黄門や戦隊もののような「悪を退治する正義のヒーロー物語」と言っていいと思います。物語の本質はアンパンマンと相違なく、ストーリーの舞台が違うだけなので設定や独特の言葉さえ理解できていれば、非常に読みやすい作品だと思います。

ようこそわが家への原作と月9ドラマとの設定違い

ようこそわが家への公式サイトのスクリーンショット

で、この「ようこそ、わが家へ」はフジテレビの月9でドラマ化される予定です。原作小説を読み終わってから、「そういやドラマ化されるんだったな」と思い出し、誰が主人公をやるのかなぁとドラマのことを調べていくと、設定が原作とまるで違うということにまず驚きました。

原作者の池井戸さんのコメント曰く、「原作にとらわれず、新しくておもしろいものを作ってください」とありますから、その辺は全く気にせず柔軟な姿勢をお持ちのようです。ただ、原作好きからするとちょっと戸惑うところが多いと思います。なんせ主人公が違いますからw しかもその辺の話は制作側と原作者との間でやりとりが交わされているようなので、一般視聴者がどうのこうのと文句も言えない雰囲気です。

基本路線だけは原作のものを残し、設定は大きく変えてあるのがドラマです。なので、同じ「ようこそわが家へ」でも原作小説とドラマ作品は全く違うものと思ってもらっていいでしょう。

放送開始前にわかっている具体的な設定の違い

公式サイトを見て把握できる設定の違いは主に以下のようなものです。

  • 主人公がそもそも違う(原作は父、ドラマは息子が主人公)
  • 息子の職業(原作は大学生で出版関係のアルバイト、ドラマでは商業デザイナー)
  • 父と息子の関係(原作では良好、ドラマでは冷え切った関係)
  • ストーカー問題の発端(原作では父、ドラマでは息子)
  • 娘の七菜の元カレ(原作では設定なし、ドラマでは犯人の疑い強し)
  • ストーカー問題を取材したがる女性記者(原作では登場なし)

結構違いますよね。原作では父親の倉田が主人公で、会社では架空取引の問題に立ち向かい、プライベートではストーカーと戦うというものでした。一方、再構築されたドラマでは息子がストーカーと戦い、父が会社内で不正と戦うというもの。父親譲りの弱きで軟弱気味な性格を持ちながら、父との確執がある親子関係もドラマで描かれる独自設定です。

沢尻エリカさんの記者役も原作にはなし

主人公が駅で割り込んできた犯人に対し、注意することから話は進んでいくのですが、その場に居合わせた女性記者の役をドラマでは沢尻エリカさんが演じるようです。原作では助けた相手の女性に関する話も、その場に居合わせた人間の話もその後一切出てきてませんから、彼女に関する動向はオリジナルの脚本と言えます。

もうここまで違ってくると、原作という器は同じでも中の具材が全く違うという印象ですね。

ドラマと原作の違いに関する意見は人それぞれだが…

こういった「原作 vs ドラマ」の設定の違いは今までも色々な作品で物議をかもしてきました。そのことに関して今更意見を述べる訳でもありませんし、どっちがいいとか悪いとかいう問題でもないとは思います。

ただキャスティングを見ると、「より面白いドラマを作るための設定変更ではない」のが見え透いているのは否定できません。

どういう事かというと、嵐の相葉君をキャスティングするということは彼は脇役じゃだめで主役にするしかない。娘の七菜に有村架純さんを起用する以上、もっとスポットが当たる設定が必要。父親の寺尾さんを月9の主人公にするには世代と合わない…そういう作り手側の”大人の事情”が見え隠れしていることが、すっきりしないのが正直な印象です。

まぁ、ドラマが面白ければそれでいいと思いますし、結果が良ければその判断が正解だったとも言えます。結局は「勝てば官軍」なので、どういう視聴率になるのかも含めて、応援しつつドラマを楽しみに見てみたいと思います。

原作・ようこそわが家へのあらすじとストーリー紹介

ドラマの基本ストーリーはストーカー問題と架空取引問題の2つが中心になって進みます。

原作を読んだ限りでは、雰囲気は半沢直樹と同じくちょっと固めです。ただ、ドラマでは制作側によって同じ原作でも雰囲気がガラッと変わりますので、今回はフジテレビですしもっと砕けた感じのバラエティ要素というか、年齢層を落として女性色が強めの雰囲気になるんじゃないかと思います。


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