ドラマ・おかしの家/猫裁判の原作本のあらすじと感想

|更新:

スポンサーリンク




Pocket
LINEで送る

TBSで新しく深夜ドラマの枠が設けられることになり、一発目にオダギリジョーさん主演の「おかしの家」というドラマが放送されます。私はドラマの原作本を読むのが好きですが、こういう機会がないとおそらく手に取ることがなかったであろう、コメディタッチの強い、実話をもとにしたあらすじでした。

とある猫に自分の高級車が傷つけられたとして、見ず知らずの人から裁判を起こされる。しかもその猫は訴えられた主人公が飼ってもいない、迷い猫。野良猫をめぐる史上空前のポンコツ裁判です。

 

TBSドラマ・おかしの家の原作「うちのネコが訴えられました!? -実録ネコ裁判-」のあらすじと感想

うちのネコが訴えられました!? -実録ネコ裁判-

主人公、タロウは定食屋を営む妻と二人の子供を抱えるお父さん。定食屋の裏側にある駐車場に住み着いている猫が高級車のBMWの上に寝そべっているところが目撃されていて、その猫は主人公、タロウの家に勝手に上がり込んでは餌を食べている。

主人公、タロウの定食屋には別の猫を飼っていて、その猫の餌を勝手に食べてタロウも迷惑していたところ、車の所有者から裁判を起こされたことを知る。

野良猫が車の上に乗っては傷をつけおり、その傷の修理代金約100万円を巡る、長きにわたる裁判がここに始まる。

 

裁判官が裁判のやり方をレクチャーし、ついに怒り出すポンコツ裁判

裁判の「さ」の字も知らずに見切り発車で訴えたはいいものの、あまりに身勝手で独りよがり、推理中心の主張に裁判の空気は一変。裁判官が裁判のやり方をレクチャーし、それでも話が通じない原告側についに怒り出すという、コントのような裁判が繰り広げられる。

原作では原告側の発言、裁判でのやり取りなどが克明に記されていて、訴えた原告の発言に思わず引き出しそうになる、裁判でありながらシリアスな重苦しい空気は一切なしのコメディ本です。電車で読むのは注意したほうがいい、吹き出してしまうか、にやにや笑ってしまう。

 

原作というより、ドラマ・おかしの家の原案協力の位置づけ

FireShot Capture 31

TBSドラマ、「おかしの家」のあらすじを確認していくと、あらすじが全く違う内容になっています。定食屋ではなく、東京下町の駄菓子屋を営む主人公とその周囲の人たちによる人情物語。ネコ裁判の文字は一切出てきません。

確かに、原作でも裁判の資料を集める時に定食屋のお客さんや、近所のおばちゃんたちが協力してくれるシーンがあって、そういう一面も垣間見れました。

原作はストーリーに関するものではなく、大枠の設定と人情テーマのみを抜粋し、猫裁判はメインテーマではないようです。

 

実話を基にした原作だし、原告側への配慮も必要か?

この「うちのネコが訴えられました!? -実録ネコ裁判-」は実際にあった話。もともとアメブロで書いていたブログを書籍化したものなので、いくらポンコツ裁判とはいえ、原告側は実在の方。

amazonのレビューでも、相手側への配慮がなさすぎるとして不快だという声もありましたし、この内容をそっくりそのままドラマ化するのもいかがなものか、という考えはもっともですね。

なので、人情物語という別のテーマに置き換えて諸設定を変更しつつ、原案協力として作品に関わっていくやり方が採用されたのかも。

私は本の内容自体は面白かったですけどね。それに平凡な生活をしていると裁判とか一切かかわりがないので、裁判ってこういう風にやるんだっていうのも面白かった。ただ、自分がもし原告側の人間だったらイヤだろうけどね。

Pocket
LINEで送る

スポンサーリンク