無痛〜診える眼〜ドラマの原作のあらすじと犯人ネタバレ【小説読了】

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フジテレビでドラマ化されることになった無痛ですが、この作品で私が印象に残ったのは、「治る病気は勝手に治るし、治らない病気は何をやっても治らない」という為頼の医療スタンス。

その意見について否定否定ではなく、この本の著者は作家でありながら医師なので、こういう医療に関するスタンスの部分が妙にリアルでした。全体を通して色んな社会問題や医療の在り方について考えさせられる作品でした。

読み応え十分、ドラマでは小説以上の恐怖を映像で演出してくれることを期待します。

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無痛〜診える眼〜ドラマ原作のあらすじと感想

無痛 (幻冬舎文庫)

一般に医療ドラマと刑事ドラマは視聴率が取りやすいと言われていますが、この無痛はその2つを一緒にした医療サスペンスです。

しかも、一つの柱となる刑法39条の心神喪失が絡んだ神戸の教師一家殺人事件というストーリーの柱があり、その周囲に統合失調症や自閉症の人間、一切の痛みを感じない無痛症の人間、それを支援する側の人間、それを診察し治療する側の人間、心神喪失を装って身勝手な事件を引き起こそうとするストーカー人間などなど、社会に混在する様々な問題が織り込まれた、読み応えのある内容でした。

ストーリー展開はテンポよく進むので一気に読めますが、読んでいて内容が非常に重苦しく、描写も非常に生々しいので、ひと段落するまで読み進めた後は一気に疲労感を感じたほど。

原作小説は文庫本でも600ページ以上の大ボリューム

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長編という訳ではありませんが、一冊600p以上ある分厚い本ですし、内容も医療や心理学など複雑な用語が多く登場します。最初は読み終わるのに時間かかるかなぁと思っていたら、案外スルスルを進んで一気に読めてしまいました。

小説が好きな人、本を読みなれている人であれば2日もあれば読めると思います。ただ、読んでいてとても疲れます。

後半のクライマックス付近のシーンは、えぐい。

そしてグロい。

これをまともに映像化したら絶対放送できません。一つ一つのシーンの描写だけでなく、ストーリー展開も後半は怖さが入ってきます。

また、今回ドラマ化されるにあたって演技に定評のある役者陣が揃っていますから、下手な心霊映像よりよっぽど怖いドラマになると思います。まぁ、子供が見たら夜トイレに行けなくなるのは間違いない。

無痛=診える眼~の主な登場人物と原作のあらすじ

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あらすじの中心は神戸で起きた教師一家殺人事件。

この事件を中心に、天才的診療能力を持つ主人公為頼、彼と同じ能力を持ちながら痛みを感じない究極の医療を目指す白金、その白金に先天性無痛症の治療を委ねながら絶対服従の関係にあるイバラ。

自閉症で話が出来ず発作を起こしては暴れ、ひそかに神戸の殺人事件は自分が起こしたと告白した南サトミ、サトミを支える臨床心理士の高島菜見子、その菜見子の元夫で元妻にストーカーを繰り返す佐田、神戸の殺人事件の犯人を追う灘警察署の早瀬。

これらの登場人物が複雑に絡み合いながら、刑法39条の心神喪失、究極の医療の在り方などの社会的問題を投げかけながら事件の真相に迫っていくというお話です。

神戸の教師一家殺人事件の犯人は誰か(ネタバレ少々)

当初、南サトミが自分が犯人であることを告白し、彼女の証言通りの証拠が次々見つかっていきます。しかし、彼女は犯人ではありません。本当の犯人はイバラであり、彼を自由自在に動かした黒幕も一人います。

イバラの真の姿とその異常性を少しづつ描き出していく過程が小説では不気味で、当初無関係だったイバラと佐田の2人が交わるシーンは究極の恐怖です。

原作小説のクライマックスと結末、そして続編へ

また、ストーリーの終わり間近で菜実子の息子・祐輔がイバラに誘拐され、それを救出しようとした為頼も現場で拘束される、最後の絶体絶命のクライマックスシーンが更なる恐怖。このシーンに関しては、面白さなんてこれっぽちもないと思いますw

神戸殺人事件の犯人はイバラですが、その犯人を突き止めるまでの過程に注目してみてもらえると思い白いと思います。サトミと事件の関わり合いと、彼女の証言と物的証拠の関わりなど、「過程」の部分に布石がたくさんあります。

それを推理しながら、あるいは思い出しながら見ていく所に面白さがある作品なので、その楽しみを知りたい方は、是非原作を手に取っていただくか、ドラマの方で楽しんで貰えたらと思います。

また、原作の最後は警察に逮捕されて病院で治療を受けて落ち着きを見せていたイバラが、病院から突如いなくなるという所で終わっています。続編の小説も出ているので(上のリンク)、そちらも興味のある方は手に取ってみてください。


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