限界集落と農業ビジネスという非常に現代的なテーマで描かれる「限界集落株式会社」には、モデルがあります。まぁ、モデルというか取材を重ねていくうちにその影響が物語に出たのかもしれませんが、いずれにしても共通点が多い所です。また、物語に登場する止村(とどめむら)という土地は架空の土地ですが、撮影ロケ地や物語の中の文章から推測をしてみます。
限界集落株式会社に登場する止村とロケ地について
止村は山梨県?
止村そのものは架空の村で、現実には存在しません。しかし止村に関しては作中、東京まで車路3時間程度となっていて、さらに初めて東京に出てきた正登が「富士山も見えない」というセリフがあったことから、山梨県、それも南部をイメージして描かれたものと推測されます。
限界集落株式会社のロケ地と撮影情報
また、葛飾区役所でも撮影が実際、限界集落株式会社のドラマのロケ地も山梨県が中心となっていて、新聞でも記事が掲載されていました。その記事によると、ロケは山梨県で夏~秋にかけて行われたとあります。
行われた模様で、葛飾区役所でポスターも掲載されておりFacebookでも宣伝していました。おそらく、役場の人間が登場するシーンなどで撮影が行われたのでしょう。ただ、やはり限界集落という場所をモデルにした撮影なので、ロケ撮影の目撃談が非常に少なく、ネット上にはほとんどあがっていませんでした。そりゃあ、お年寄りばっかりで人口も少ないような土地で撮影するなら、目撃談がネットに上がるとも考えにくいですしね。
限界集落株式会社のモデル
この止村での営農組織のモデルは原作小説の巻末には、謝辞としてこう記されています。
本作品の執筆につきまして、多くの方にご協力をいただきました。特に、千葉の農事組合法人「和郷園」の木内博一氏には、取材ご協力をいただきました。
限界集落株式会社 巻末部分・謝辞より引用
ずっとこの作品のモデルがあるのか気になって調べていたのですが、原作にちゃんと書かれていました。千葉県香取市というところにある和郷園(公式サイトは下記)について調べてみると、確かに限界集落株式会社に近い、「癒しの農園リゾート」、「農業研修ビジネスツアー」、温泉、カフェレストランなどがある複合施設として稼働しています。この和郷園はテレビ東京の「カンブリア宮殿」でも取り上げられ、農業関係者の間では結構知名度があるようです。
さらに調べてみると、運営を行っている企業の公式サイトは小説にあった通り、何時の時代だと思わせるような素人くささ(←バカにはしていません!)があります(笑)素人くささと言うと批判っぽい感じになってしまいますが、田舎風情ある古風な感じと言いましょうか(フォローになってない)。テーマパークの方のサイトは小奇麗で新しいのですが、運営企業の方のサイトはかなり昔に作られた印象を受けます。
こうしてみてみると、小説で出てくる止村の営農会社には、確かに和郷園を感じさせる共通部分が数多くありますね。ゴールデンウィークとかに行くと天気も良くて家族連れなんかはすごく楽しめそう。
【参考URL】
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