「本当は怖い糖質制限」は史上稀に見るほどのクソ本だった

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糖質制限が病気を作る

病気の老人

私が一番笑ったのは糖質制限をすると骨粗鬆症になるという主張。この主張そのものは否定しませんし、高齢者の方が実際極端すぎる方法で糖質制限を行うとそのリスクが高まると思います。私が笑ったのは、著者が示した骨粗鬆症を引き起こす根拠です。本文から引用しましょう。

糖質制限食では相対的にタンパク質の摂取量が増加します。しかし、1日のタンパク質摂取量が5g以上になると、タンパク質にカルシウムが結合し、腎臓からのカルシウム排泄量が増加します。また、タンパク質の摂取量が増えると、硫酸とリン酸が増えるので、尿の酸化が進み、尿のカルシウム排泄量が増加し、骨からのカルシウムの放出がうながされるのです。

(中略)最近、若い女性の骨粗鬆症が問題になり始めています。若い女性はもちろん、更年期前後の女性にも、糖質制限食ダイエットはおすすめできないということです。

本当は怖い「糖質制限」 第3章・糖質制限が病気を作る P129より引用

タンパク質5gを超えると骨粗鬆症のリスクが高まるよ、と言っています。何の知識もなければ納得しそうな内容ですが、問題はタンパク質5gというところ。卵一個でタンパク質6gです。日本国民全員が骨粗鬆症の危険性があるんでしょうか?タンパク質5g以下にしたら、それこそ栄養失調で死んでいまいます。

 

糖質制限を行うとタンパク質の摂取量が確かに増えます。でも、あまりにも根拠が幼稚すぎやしませんか?著者が後に薦めている地中海ダイエットにも、ナッツ中心の食事が登場していますが、ナッツだってタンパク質です。もうメチャクチャです。

植物性は問題ない、動物性が問題なのだ!というのも考えられますが、その点と骨粗鬆症の関係性は不明です。完全スルー。もう、この人は糖質制限が嫌いで嫌いで仕方ないのです。

 

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