美しき罠~残花繚乱~原作本読了!結末までのあらすじネタバレ

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TBSで放送されている木曜ドラマ「美しき罠~残花繚乱~」の原作である、岡部えつの文庫小説「残花繚乱」を読んだのでその感想を。

ドラマの第一話を見た印象は「ベッタベタの女のドロドロを描く昼ドラ的ドラマ」。そのベタっぷりはもう平成元年レベル。原作を読んだ印象だと、もっと重々しさもありつつ心の移り変わりと生々しさがあった本格小説だったのに、ドラマのテーマなのか、製作費がないのか、原作とは全然違う印象でした。あえてそのベタっぷりを強調することで、ある意味異色のドラマになる可能性もある…かも。

 

美しき罠~残花繚乱~の原作小説の感想&結末までのあらすじ&ネタバレ

残花繚乱

原作の描き方では、基本的に「他人とは表面的な仲良しを演じつつも、互いに一定距離を保ち、それ以上は近寄らないし近寄らせない。都合の悪いことを知っていてもあえて話をしないし、知らないふりをするのが大人のルール」という描き方。それがドラマの方では文脈による描写がないので、もっと露骨に、もっとズケズケと入り込む感じになっていました。どっちがいいか悪いかはさておき、両方見た私が持った印象はそんな感じです。

また、原作小説は全部で14章からなり、各章で一人の女性を中心に描きます。同じ出来事やお互いのことをその人の目線で描かれていて、片方はこう思っているけど、もう片方はこう思っているとか、相手を内心見下しているけど、相手はもっと見下していた、みたいな。基本的にはそこで描かれるのは女性だけで、男性は中心人物としては描かれていません。原作とは多少設定が違う部分も。原作は原作で楽しめるので、小説として読むのも全然あり。

そこで描かれる6人の女性から見たそれぞれの関係をまとめてみます。時系列で並べるのは難しいので、一気にネタバレしていきます。知りたくないという人は注意して下さい。

 

美しき罠~残花繚乱~主要部分のあらすじ&ネタバレ

西山りか(田中麗奈)

西山りかと圭一はそのまま結婚しますが、結婚を知った麻紀が婚約期間中に圭一をそそのかし、関係を持ってしまう。当初はそれを知らず結婚式で幸せな気分にい浸っている。結婚式の最中、書道教室のもう一人の友人である泉に麻紀はそれを暴露し、最後には西山りかにもメールで暴露する。

西山りかと結婚する落合圭一は「結婚は誰でもよかった」と麻紀に打ち明けるけど、でも最終的には結婚生活は上手くいく。子供も出来る。圭一の兄、落合修介は圭一が想いを寄せる美津子の夫、荘太と親友だった。でも兄は早くに亡くなってしまう。その兄と大恋愛の末、婚約したのに結局それを破棄したのが、書道教室の先生である龍子。複雑過ぎw

滝本泉(高橋かおり)

泉は結婚した夫とは最後には離婚届を送る。就職難で派遣社員だった身から努力に努力を重ねて外資系金融で正社員となる。そこで夫と知り合うが、夫はまもなくリストラされ、夫と一緒に起業しようという計画を持っているが、結局は実行できない。父が認知症と診断され、母の態度が日に日に目に余るようになっていく。おしどり夫婦だと思っていた両親は、その姿を完全に過去のものとしてしまう。

桐谷麻紀(三浦理恵子)

麻紀は圭一だけでなく、男をとっかえひっかえしていく。専業主婦を毛嫌いし、自分で稼いだ御鐘を自分の為に使う。自立心が非常に強く、結婚に否定的。そんな嫌いな女たちを排除していったら、残ったのは男たちだけだった。そもそも女という生き物が大嫌い。そんな麻紀、最終的にはなんと荘太にも手を出す。りかと圭一の結婚式で仲人を務めていた荘太と会っているし、美津子とは同じ美容整形外科に通っている。でも、関係をもつ。

柏木美羽(吉田里琴)

美羽は父は大好きだが母の美津子を妬み嫌う。圭一を兄のように慕い、好意を寄せる。父に女がいることは薄々気づいていたが、それを知っていても表面だけを取り繕い、実は夫(父)に愛されていないことを知っている。ある日、母の美津子が隠していた興信所の書類と写真(りかと父の不倫現場の写真)を見て絶句。さらに母が仕組んだ圭一の結婚相手がそのりかであることを知ってさらに絶句。街で声をかけられた映画監督志望の妻子持ちの男にそそのかされる。

美津子

品格を兼ね備えることが女として最も大切なことだと母に口酸っぱく言われて育った美津子。一人娘の美羽は小学校3年生ごろからコントロールが効かなくなり、夫には常に愛人がいることを知っている。皆が羨望する仲の良い夫婦を演じ、それこそが本当の自分なのだと信じて疑わない。いくら夫に女が出来ても、最終的に戻るのは自分の所。圭一には子供の頃から愛着があり、それが愛情に変わりつつあるが、それは頭のなかの妄想だけで留めている。西山りかと圭一の結婚式の仲人も務める。

 

今後の展開と見所

1対1の直接対決で見所なのは、「りか vs 麻紀」、「りか vs 美羽」でしょうか。最後には美津子、荘太、美羽、りか、圭一が勢揃いし、全員が「りかと荘太の不倫の事実」を知っていながら、ホームパーティーを皆で楽しむという壮絶な対決も待っていますw このホームパーティーが最後の見所で、なんと美羽が興信所の資料を持ってきて、皆の前で火の中にブッコミ、家が火事に!これぞ昼ドラ的展開!

消防車が駆けつけるものの、男どもがなんとか消火し、ボヤ程度で済んで家も無事、ほぼ無傷。でも荘太と麻紀がその後に関係を持つことに。一件以来、りかはもう麻紀や泉、荘太、美津子、美羽と会うことはないだろうと感じつつも、でもお腹の中には新しい命が育っている。そんな感じで話は終わっていきます。

めまぐるしく展開が変わるので、要所要所だけ紹介しましたが、出来事よりも、各人物の心の声、つまり本音がどうなのか?という部分が見所です。原作の小説ではもっとシリアスで本格的な感じがしたんですが、ドラマは安っぽくカメラの映像もちゃっちいし、演出もベタで露骨な感じがどうしても拭いきれません…。でも、女のドロドロした話が好きな方は面白いと思いますよw

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