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野菜ジュースは本当に健康にいいのか?
最近では色んなメーカーから本当にたくさんの野菜ジュースが発売され、「1日分の野菜はこれだけ!」など魅力的なキャッチフレーズが目につきます。しかし、最近になって実は野菜ジュースは本当に健康にいいのか?という噂がまことしやかに流れ、さらには野菜ジュースを飲めば飲むほど健康に悪いというとんでもない論調まで出てきています。
実際の所、(糖質制限という括りを外したとしても)野菜ジュースの健康効果はほとんど期待できないのが真実なのです。
野菜ジュースが健康に悪い、もしくは効果が無い3つの理由
野菜ジュースが健康に悪い理由、そして野菜ジュースに健康効果が期待できない理由は以下の3つに集約されます。
- 野菜ジュースは液体であり、食物繊維が既に壊れている
- ミネラル、ビタミンといった野菜の栄養素は加工段階を経て酸化しており、鮮度も悪ければ効果も期待できない
- 野菜ジュースには大量の砂糖が入っており、明らかに糖質過多である
① 野菜ジュースには食物繊維がない
野菜に含まれる食物繊維は胃腸の働きをサポートする重要な栄養素です。しかし、野菜ジュースは野菜をミキサーにかけて液体状にしています。食物繊維は液体にすると壊れてしまい、胃腸にいいのは幻想であるということ。
② 加工段階で栄養素は酸化してしまう
ビタミンやミネラルといった栄養素は加工の段階からどんどん変容し、私達の手元に届く頃にはすっかり酸化してしまっています。酸化した栄養素には鮮度がなく、その栄養効果も多くは期待できないもの。
③ 大量の砂糖
一部の野菜ジュースには砂糖無使用のものもありますが、果物を使用している場合も同じです。果糖や砂糖は血糖値を上昇させ、低血糖症を招くものです。健康のため!と意気込んで毎日毎日野菜ジュースを飲んでいたら、糖尿病になってしまったというのは実際にある話です。なんと皮肉な話でしょうか。
野菜はもちろん、食材は素材でとるのが基本
野菜はもちろん、他の食材でも同じですが、基本は素材に近い形で食べるのが基本です。だから加工すればするほど素材から遠ざかり、その栄養効果は小さいものになるのです。ある栄養学の世界では、液体からのカロリー摂取はしないという原則があります。
食事と栄養の関係性は、素材を口に入れ、胃腸で消化、そして吸収して全身に届けられるという基本原則がある。野菜ジュースの場合は液体でのカロリー摂取なので、その栄養効果はほとんど期待できないのです。
「 低炭水化物ダイエットに挑戦中なので、野菜ジュースばかり飲んでいます」なんていう人は糖質制限の効果は何日待っても出ないですし、糖質制限で痩せない人の典型的な原因です。
野菜ジュースはおやつと同じ
成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣 (講談社+α新書)を著書に持つ姫野友美医師の言葉を引用しましょう。
野菜ジュースは食事のかわりにはならない。またビタミン補給としても不足だ。チョコレートやまんじゅうなどのスウィーツのかわりに、たまに飲むおやつであると私は思っている。お菓子を食べるくらいなら、まだましと言う程度だ。
姫野友美著・「成功する人は缶コーヒーを飲まない」のP90~
これがおそらく野菜ジュースが本当に健康にいいのか?という答えでしょう。先程述べた野菜ジュースが健康によくない3つの理由についてもこの書籍で詳しく掲載されているので、興味のある方はぜひ参照して見てください。
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