大特集の目次ページはこちら >> 糖質制限 << |
目次
脂肪が十分にない痩せ型の人が糖質制限をするのは危険
痩せ型の人がなぜ糖質制限を行うのか?理由がないのではないか?と思いますが、痩せ型の人であっても体型キープや健康維持のために行っている人も最近では多いようです。私も栄養療法の一環で糖質制限を行いましたが、当時も今でもかなりの痩せ型です。
しかし、私のような明確かつ緊急性のある場合を除けば、痩せ型の人が糖質制限を行うのは危険が多いように思います。実体験をもとに、その理由を解説していきます。
ブドウ糖供給を断つと脂肪の燃焼をする・・・ しかし脂肪がない
脳のエネルギーになるブドウ糖は糖質から作られますが、糖質制限を行うことによってその供給が断たれ、備蓄タンパク質からブドウ糖を生成するようになります。備蓄タンパク質とは脂肪のことですが、痩せ型の人の場合は脂肪がないので、必然的にエネルギー不足に陥ります。
食事で賄おうとすると一食がとんでもないご馳走になる
脂肪からブドウ糖を生成できないのであれば、食事のタンパク質でその都度賄っていく必要があります。しかし、私の経験上どれだえ品数を増やし、毎食肉や魚を食べていても足らないのです。専門のサプリメントを使っていても、体力が落ちていき、もたない。
つまり、痩せ型の人が糖質制限食だけで日ごろの活動量をカバーしようとすると、非現実的な食事の量を毎食摂取する必要があります。これでは健康によくとも、生活の負担が大きすぎます。
痩せ型の人の糖質制限は明確かつ緊急性のある場合のみにしよう
ダイエットや健康のために糖質制限を始めるのは否定しません。しかし、糖質制限を始めるべき明確な、あるいは緊急性のある理由もないのに始めるのは反対です。なんとなく健康にいいというイメージが先行していますが、私の経験上、痩せ型の人にとっては弊害の方が大きいと感じています。
糖質制限を行うべき明確かつ緊急性のある理由というのは、糖尿病患者の治療、うつ病やパニック障害の栄養療法、血液検査の結果をもとにした栄養療法などです。痩せ型の人で中性脂肪がやたらと高い場合は我慢して糖質制限を行う必要がありますが、なんとなく健康のために、というのであれば無理ぬする必要はありません。
糖質制限は一時的に問題を是正するためには有効ですが、是正すべき問題もないのに行うのは無意味です。糖質制限の場合は癌などの大病と違い、血液検査や健康診断をこまめに受けて、その結果をもとにしてからでも遅くはありません。
大特集の目次ページはこちら >> 糖質制限 << |