木村拓哉さんと上戸彩さんが出演するテレビ朝日のドラマ、アイムホームの原作漫画を読みました。たった2巻しかない漫画ですが、過去の出来事を紐解いていくストーリーなので、肝心なところを隠して後ろに引っ張っていく構成ですから一度見ると続きが気になって仕方ないという人も多くなると思います。
アイムホームという作品自体は、単身赴任先で火災事故を起こして記憶生涯を抱えた男性が主人公で、前妻とその娘とは離婚後に別々に暮らし、再婚後の妻と息子の間で、過去に自分はなぜ離婚して再婚したのか、その経緯はなんだったのかを紐解いていくストーリーです。
原作漫画・アイムホームのあらすじと結末のネタバレ
ドラマと原作では多少設定を変えている場合があるので何とも言えませんが、ここでは原作の内容を紹介します。あらすじは前述のとおり、過去の再婚と離婚にまつわる出来事を記憶を失った主人公が探し求めるというもので、ほかに付随するエピソード(例えば娘のスバルのことなど)はあるものの、あらすじの中心はあくまで再婚と離婚のことになります。
で、この再婚と離婚に関することに主人公の家路久が少しずつ近づいていくのですが、最後のネタばらしは最終回付近まで引っ張ります。ここでは、途中の「ちょっとだけヒント」という形でわかる事実をすべて吹っ飛ばして、最後の真相のみを紹介してみようと思います。逆に、この真相にどうやって近づいていくのかは是非ドラマや原作漫画でお楽しみください。真相を知りたくないという人はご注意ください。
家路久の再婚と離婚に関する真相と秘密のネタバレ
再婚相手のヨシコとはじめて出会ったのは親友の山野辺の紹介だった。親友の間柄だったけど家路久は山野辺とはタイプがまったく違った。しかも家路久は平気で、しかも積極的にヨシコを誘った。ヨシコは動揺をしつつも、そのとき彼氏の山野辺ともうまくいっていなかったし、そのとき久は当時の奥さんであるカオルと上手くいっていなかった。
カオルはそのとき妊娠していたけど、久はもう子供は要らないといって断固反対した。カオルは本当は産みたかったけど、その後あえなく流産。流産した責任は家路久にはないけれど、一番苦しかったときに彼はそばにいてくれなかったし、あろうことかそのとき家路久は別の女といた。もう、この人とはやっていけない。カオルはそのとき家路久との離婚を決意した。
でも、家路久の本当の狙いはヨシコの父親の持っている不動産だったのかも。そのとき家路久はいろんな投資に手を出しては失敗を繰り返していて、借金を抱えていたから。再婚相手のヨシコにしてみれば、本当にこの人は自分を愛してくれていると思っていたけど、そうじゃなかった。お互いにうまくいっていなかったから、そういう事情もあって家路久とヨシコは急接近し、結婚をすることになった。それなのに、結婚をしてからもあなたは平気で妻を裏切ったし、家のことには無関心だった。
あろうことか待望のわが子が産まれても、ヨシオは自分の子ではないんじゃないか、本当は山野辺の子供なんじゃないか、とヨシオをDNA鑑定にまで連れて行った。家路久が単身赴任で自宅を出てからは、ヨシコはもうあの人がいなくても私とヨシオは二人でやっていけるという確信に変わった。離婚届を手紙で夫に送りつけたから、だから一人で住んでいたあの家に離婚届があった訳です。
それから家路久は毎日自宅に電話をかけてきて、どうか考え直してほしい、やり直したいと何度も何度も説得した。あんなにプライドが高くて自分を曲げなかった人が、こんなに必死で言うなんて意外だった。だから、夫を失いたくないという気持ちも強くなって、事故の後にヨシコは家路久とやりなおすことにした。でも、記憶障害を抱えているあなたと一緒に暮らす現実は甘くなかった。
これが再婚と離婚の真相だった。
真相をすべて理解した家路久はどういう決断を下したか?
再婚相手のヨシコとヨシオが住む家が火事になり、消防士の制止を振り切って自宅に突入した家路は二人を救い出す。またしても一酸化中毒。病院を無断で抜け出した家路久はホームレス同然にフラフラとさ迷い歩き、家事現場の自宅に戻ってくる。本当に失ってはいけないのは、ヨシコとヨシオだ。
ヨシオを連れたヨシコ。家路久。「ただいま」、「おかえりなさい、あなた」。