チョコレート依存症の原因その②:慢性的なセロトニン不足
チョコレート依存症の人だけでなく、人間がチョコレートを食べると幸せな気分になるの学説的根拠があります。チョコを食べると体の中で”セロトニン”というホルモンが分泌されます。
このセロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれるもので、人間が充実感や幸せを感じる際に体内で分泌されるホルモンです。チョコを食べるとこのセロトニンが分泌されるのですが、それは長続きしません。
チョコレート依存症の典型的な症状
チョコを食べた一瞬は幸せを感じられますが、すぐにその幸せは消え去り、もっと強い満足感を得るためにどんどんチョコレートを食べてしまいます。
チョコを食べないとどんどん不安になり、とりあえずの満足を得ようと手を伸ばす。しかしその満足はすぐに消え去り、また不安な感情に支配され、その感情を消し去るためにまたチョコに手を伸ばす…これでチョコレート依存症に見られる悪循環お出来上がりです。
原料がないのに無理やり作り出されるセロトニン
セロトニンの生成にはトリプトファンという原料が必要で、トリプトファンはアミノ酸によって作られます。通常、セロトニンが生成されるのはアミノ酸→トリプトファン→セロトニンという順序で正しく作られるものです。
しかし、チョコレート依存症の人の体内では、セロトニンの原料が枯渇しているにも関わらず、無理やりセロトニンを生成しようとします。無理やり作られたセロトニンはより強い満足感を脳へ伝達しますが、原料が充分でないためすぐに枯渇します。
慢性的なセロトニン不足の状態が続くと、抑うつ状態や慢性的な疲労、怒りやイライラなどの攻撃的な性格が出る一方、急激な不安に襲われるといった情緒不安定な状態になります。この状態が進行すれば、行き着く果てはうつ病やパニック障害です。
たかが糖質、されど糖質
砂糖には麻薬と同じ依存性と禁断症状があるというマウスを使った実験結果があります。おそらく、人間においてお同じような症状がでるのでしょう。糖質過多の低血糖症は見くびっていると非常に怖いものです。
うつ病だけでなく肥満、メタボなどの生活習慣病の根源にもあります。
糖質制限はこういった症状を遠ざけるものとして有効な手段ですが、もしこういった低血糖症や肥満の症状に心あたりがある場合は注意して下さい。
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