糖質制限ダイエットにもカロリーの考え方が必要
これはあまり知られていません。実は糖質制限ダイエットにもカロリー知識が必要な場合があるのです。糖質制限ダイエットや低炭水化物ダイエット、炭水化物抜きダイエットは制限食材以外はどれだけ食べても大丈夫!と思っている方がいますが、あれは間違いです。
いくら糖質を制限しても、それ以外の食材をドカ食いし続けていればエネルギー過多となり、脂肪は燃焼されません。ゆえに、糖質制限をはじめたのに痩せない!という女性の多くが、糖質制限ダイエットで食べ過ぎているだけという、なんとも皮肉な状態にあるのです。
糖質制限を開始してすぐに2~3kg痩せた方はそのまま継続。全く痩せない、もしくは停滞してしまい全く体重が動かなくなってしまった方はこのケースに当てはまります。糖質を制限しても、それ以外の食材も食べ過ぎていては無意味です。きちんと減量するには、糖質制限ダイエットでもエネルギー過多にならないよう、カロリーを抑える必要があるのです。
糖質制限ダイエットは減量効果と共に健康効果の科学的根拠がしっかりしている
糖質制限ダイエットは他のダイエット方法よりも痩せやすいという科学的な実験結果が出されたことがあります。最近は医療の世界のしがらみもあって、その危険性を訴える否定的な意見の方がよく目にしますが、健康効果もしっかり証明されています。
2007年に医学専門誌の「JIMA」に掲載された論文によると、311人の女性を4つのグループに分類し、それぞれ異なるダイエット方法を実践し1年後の変化を計測するというもの。4つの手法は、以下のとおり。上にいくほど糖質の割合が減り、下に行くほど糖質の割合が高くなります。
- 低炭水化物ダイエット(ほぼ糖質制限ダイエットと同じ)
- 1日の総摂取カロリーのうち、3大栄養素の内訳を脂質30%、タンパク質40%、炭水化物30%にする
- 食生活は高炭水化物で低脂肪、生活習慣全体をトータルケア
- 菜食中心の食生活で、脂質10%、タンパク質20%、炭水化物70%
実験の結果、減量効果が大きかったのは①→③→④→②の順でした。また、糖質制限では中性脂肪の減少、LDLコレステロールの減少を始め、心臓病リスクの低下、心筋梗塞、がんのリスク低下の可能性を示唆しています。
男性を対象にした別実験でも同様の結果
女性ではなく男性を対象に、糖質制限と他のダイエット方法2種の比較実験においても、最も良い結果を出したのは糖質制限ダイエットでした。この実験に関しては糖質制限の先駆者でもある江部康二著、腹いっぱい食べて楽々痩せる「満腹ダイエット」を御覧ください。
まとめ
糖質制限ダイエットでも痩せにくい場合は最低限のカロリー知識が必要であること。また、糖質制限ダイエットは様々な実験で減量効果と共に健康効果も確認されている方法であること。それぞれに長所短所はあるものの、取り組み安さでは糖質制限ダイエットの方が若干優勢といったところでしょうか。
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