スマートフォンだけでなくテレビやパソコンの画面表示の基準を示す解像度。「1920×1080」などとスペックに書かれていますが、今さらその解像度のことなんて聞けない!という人のための初心者講座。解像度はドットという画面表示の単位を基準にしており、そのドットの数によってHDとかフルHDといった割り振りが行われています。
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スマートフォンのディスプレイスペックの見方:HD、フルHD、WQHD
スマートフォンのスペックを見る際に、画面ディスプレイの綺麗さ、美しさはやっぱり気になると思います。せっかく購入するスマホ端末の画面が汚いとテンションも下がってしまいます。ただ、HDとかフルHDとか、なんとなくキレイで高機能なイメージがあるもののその違いについてよく理解していない人も多いでしょう。
知識が全くない初心者の方が、とりあえずどういう順番でディスプレイの綺麗さになっているのか、その理屈についてわかりやすく説明していきます。
基準になるのは画面を表示するドット
解像度を示す単位にドットがあります。このドットというのはディスプレイに表示する一つ一つのブロックのようなもので、そのブロックが密接に集合することでディスプレイを表示出来るようになります。
だからこのドットが多ければ多いほど画面は鮮やかで綺麗な表示になり、ドットが少ないと画面が非常に荒く画質が低いディスプレイになってしまいます。Youtubeの動画を見ているときの、綺麗な動画と画質が荒い動画の比較を想像するとわかりやすいでしょう。
HD < フルHD < WUXGA < WQHD
「フルHD」というのは1920×1080ドットのディスプレイを指し、1920×1080未満1280×720ドット以上のディスプレイを「HD」と表現します。WUXGAは1920×1200ドットを指し、WQHDだと2560×1440ドット。
スマートフォンに使われるディスプレイだと、2014年現在、コストパフォーマンスに優れた2万円~3万円ほどの機種でHD、4万円~5万円ほどの機種でフルHDが使われることが多いでしょうか。それ以上の価格で売られている超ハイスペック機種でWQHDが使われている印象です。
同じ解像度なら画面が小さいほうが綺麗になる
例えばものすごく極端な例で言うと、1920×1080ドットのフルHDをスマートフォンの5インチ画面で表示するのと、1.5m×1.5mの巨大ディスプレイに表示させるのだと同じ解像度でも画面が小さい方が綺麗に表示できます。同じ解像度であればディスプレイの大小に問わずドット数は変わりません。それゆえ、表示するディスプレイの大きくなると一つ一つのドットのスペースは大きくなります。
スマートフォンの画面は4インチや5インチといった手のひらサイズのディスプレイなのでそれほど大きさに関して敏感になる必要はありませんが、最近は大画面化が進んでいるスマートフォンなので、一応知識として知っておくと今後便利だと思います。
フルHD~WQHDのディスプレイ表示の違い
こればっかりは文字で表現するのが難しく、自分で実際に見るのが一番わかりやすいです。ただ、色々なスマートフォンを家電量販店で確認して見たところ、個人的な印象で言えばフルHDでも相当綺麗です。HDだとちょっと落ちるかな、という印象ですが、HDだからと言って画質が粗いとか画面表示が汚いといった印象は全くありません。
また別の基準で言うと、テレビのハイビジョン放送もフルHD(1920×1080)です。テレビとスマホの画質は比較しにくいですが、フルHDでも充分に綺麗で美しい画面だということがなんとなくわかるでしょう。
むしろWQHDのディスプレイは綺麗でも価格が高いのでそんなに必要性は感じません。確かに綺麗で美しいですが、スマートフォンのディスプレイにそこまで高いお金を出してこだわるのもなぁという印象です。