大河ドラマ「花燃ゆ」の第4話、「兄の大失敗」のあらすじとネタバレです。第3話「ついてない男」の続き、放送日は1月25日。
ペリー率いる黒船に乗り込み、アメリカへの密航を企てた吉田寅次郎(松陰)。しかし、命を懸けて乗り込んだ黒船では密航を断られ、あえなく計画は失敗。意気消沈して浜に帰り着いた寅次郎は覚悟を決めて自首をする。
目次
花燃ゆ・第4話「兄の大失敗」のあらすじとネタバレ
第4話、兄の大失敗のなかで重要となるトピックは以下の3点です。
- 罪人となった寅次郎、困惑する故郷
- 寅次郎の密航計画とその全貌
- 免れた死罪、却下された切腹願い
基本的には、失敗に終わった寅次郎のアメリカ密航計画の全貌と、その処分がどう下るかという点が最大の見どころとなっています。寅次郎本人だけでなく、故郷の杉家の人々がこの事件に対してどう向き合っていくのか。
脱藩、密航、国禁を犯して密航を企てた寅次郎
脱藩事件を犯し、建白書を提出し、さらには今度は国を捨ててアメリカに渡ろうとした寅次郎。再び罪人となった寅次郎に下される処分は、誰もが死罪を覚悟した。故郷萩の杉家の面々はより一層周囲から遠ざけられ、はれ物に触るような扱いを受ける。
長州城内でも、藩主毛利敬親に厳しい処分を下すべきと意見する者がいれば、それを救済しようとする者もおり、会議は紛糾していた。杉家の面々も事件発覚以来神妙な面持ちで、寅次郎が犯した罪の大きさに動揺を隠せないでいた。
アメリカ密航計画の全貌
牢に入れられた寅次郎は、同じ牢内にいる悪人どもにここに入れられた理由を聞かれていた。黒船に乗り込んで、ペリーに頼んでアメリカに行こうとしたが、失敗した。誰もそんな話は信じなかったが、徐々に寅次郎の話に耳を傾けていく。
ペリー艦隊は下田沖に停泊していた。寅次郎は金子重輔という人物とともに小舟でミシシッピ号に到着。荒れる波、廃れた小舟、いまにも沈没しそうな状態ながら、なんとか到着し船に乗り込んだ。しかし、ここには日本語を話せるものはいない。お前の望み(ホープ)は別の船にあると告げられ、再び小舟に乗り込み、その船を目指した。
今にも沈没しそうなボロ船でなんとかその船に乗り込んだ二人だったが、船に乗り込むのに必死で荷物は船に残したまま漂流。まさに体一つで黒船に乗り込んだが、後にこれが仇となる。
条約が結ばれてしまった今、その条約を破ってアメリカに連れていくわけにはいかない。寅次郎の切実な願いにも、彼らの答えはすべてNOだった。
浜に帰り着くも荷物がない。その荷物を見れば、何をしようとしていたかはすぐにわかってしまう。探しても見つからない小舟・・・。そして、その小舟はいずれ誰かに見つかる。
2人は密航計画の失敗を受け入れ、いさぎよく自首をした。
覚悟した死罪と父の切腹願い
杉家の面々はもとより、伊之助も寅次郎の死罪は覚悟していた。しかし、ペリー提督自ら幕府に志の高さに感服し、どうか温情処置をという進言もあり、寅次郎は死罪を免れた。処分の内容は、国許での蟄居(ちっきょ)。
しかし、父百合之助はそのとき藩政府に切腹願いを出していた。保護管理の責任があったからであり、実際藩政府内でも幕府が下した処分以上の処分を自分たちで下すべきか、議論が白熱していた。
幕府は寅次郎に対して死罪を下さなかったが、父は切腹をしようとしている。そのすべてを悟った文に、父は「国禁を破った以上、誰かが負い目をかぶらんといかん」と自らの覚悟を述べる。
生きてはもう戻れないと評判の野山獄へ投獄が決まる
藩政府が下した処分は、野山獄への投獄。武士が投獄される獄舎で、一度入れられるともう二度とは生きて帰れないともっぱらの評判を持つのが野山獄。それと同時に、父・百合之助の切腹願いは差し戻しとなった。結果、国禁を犯しながら誰一人として命を落とさずに済んだのである。
>>第5話「志の果て」へ続く
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