大河ドラマ花燃ゆ・第11話「すれちがう恋」のあらすじネタバレ

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前原一誠が松下村塾で過ごした十日間

前原一誠という男もここ、松下村塾で学びを得ていた。幕府が通商条約を結ぶのがどうとか、日本の行く末がどうとか、自分とは遠い世界のことにいまいち真剣になりきれないでいたが、寅次郎が手を差し出してくれた。

結局、前原一誠がここで過ごしたのは十日間だけだったが、それでも彼はここでの生活が楽しかったという。自分は進歩が遅く負い目を感じてきたが、進歩の早さではなくどこに歩を進めるべきか自分で分かっていなかったことが問題だった。今やもう、迷うことはないと明るい表情を見せた。

幕府への忠義と日本の行く末

アメリカとの通商条約の締結はすべきか否か、徳川幕府は各諸藩へ意見を求めていた。伊之助はその意見書を書き記す役目を担っていたが、椋梨は幕府への忠義を示し条約締結を後押しせよという。財政を整え幕府に忠義を尽くす事こそが長州、ひいては日本のためだと。

しかし伊之助には条約締結は日本のためにはならないと考え、なんとか藩内の重役たちの後押しで藩政府の意向を転換させようとしていた。かつての恩師、周布に意見を求めても「裏切り者」としてあしらわれ、椋梨からも松陰一派への処遇の甘さを厳しく咎められ、立場は苦しい。

殿の御前において、日本の行く末のためを考えるのであれば条約締結には反対すべきであると一大決心で行動に移す。土壇場で情勢をひっくり返そうとした伊之助に、これまで冷たく接しがちだった周布がついに助け舟を出した。

 

伊之助の逆襲と粋なはからい

「文、久坂。夫婦になって新しい家族となれ」

寅次郎は言う。伊之助による手紙によると、彼は2人の縁談を強く望んでいるという。2人が互いを意識しているのはもちろん、寿の申し出によって椋梨の奥方が文の縁談話を取り計らうことも知っていた。

椋梨は幕府への意見書を巡る一件を機に役職を免ぜられ、その権力を失墜させていた。事情を知る伊之助にとっては、多少強引でも2人を救うには、これしかないと言う判断だった。

毅然とした態度で肝っ玉の強い文はその話をすぐさま受け入れ、動揺したのは久坂の方だった。だが、最後には草かも了承し、ついに縁談話は決まった。

「なんでしょう、心の臓のあたりがきゅっと…」(久坂)

 

>>第12話「妻は不美人」へ続く

 

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