いや~、こんなにネタバレ記事を書くのが億劫に感じたことはない…。なぜかって、ネタバレの内容に自信がないからです(笑)せっかく本を読んだし、外れを引きたくないかたその読む前に中身を知りたい人もいるだろうし、原作や映画を見て自分の理解が合っているのか確認したいという人もいるはず。
そう思って露骨にはしないもののネタバレは許されるだろう範囲にとどめて書くことが多いのですが、今回に限っては作品が結構難しいゆえに自分の理解が間違っていないかヒヤヒヤしております。そんな程度の読解力しかない私の「太陽の坐る場所のあらすじ&ネタバレ記事でいい」という人のみ読み進めてくださいませ…。
目次
太陽の坐る場所の主な登場人物
登場人物の紹介だけでネタバレになってしまう部分もありますが、一応基本人物を紹介します。ここに登場する以外にも登場人物はいますが、物語のキーになるのはおおむねこの陣容だと思っていいでしょう。ここで紹介していないものの、重要となる人物については後述しています。
高間響子
地元のアナウンサー。清瀬陽平に思いを寄せたことをきっかけに高校時代のクラスを支配し、スクールカーストのトップに立つ女王。
鈴原今日子
女優。物語の中心となるキョウコでもあり、高校時代の終盤には高間響子が思いを寄せる清瀬陽平と付き合う。
半田聡美
東京の小さな印刷会社に勤める美人OL。東京の演劇、常磐会に属する
里見紗江子
映画の配給会社に勤務。小学校時代には孤立していたが、貴恵の存在よって窮地を脱し、後に親友となるが…。
水上由希
アパレルメーカーに勤務。自分の価値を高める存在に依存しがちで、自他ともに認めるミーハーかつ計算高い性格。
島津健太
地元の地方銀行に勤務し、東京支店で働く。同窓会の幹事を務めるが、地元に転勤が決まり幹事役を自ら降りる。
太陽の坐る場所の基本あらすじ
高校時代のクラスメイト達と女優になった一人の女性、そして地元のアナウンサーになった二人のキョウコをめぐる人間ドラマ。同窓会に来ようとしない女優のキョウコをなんとか誘い出そうと、いろいろと策を練っていくうちに過去のトラウマと事件が徐々に蘇り現在に繋がっていく。
学生時代の女性同士の人間関係をめぐり、現代風にいうなればスクールカーストの中でそれぞれがどのように生き抜いていたのか。そして女性の虚栄心、嫉妬、見栄。誰しもが心の片隅にある負の感情をこれでもかとえぐり出し、あえてむき出しにしてしまう作品。
こういった感情に支配され、時に人間関係が壊れようと、時に誰かを傷つけようと、それすらも快感と後悔、勝利と敗北の狭間で揺れる人間たちを描いています。
素直がイチバンだよね
この本を読んだ後、やっぱり素直って大事なんだなと思います。あれやこれやと詮索し、ここまでの露骨な虚栄心と嫉妬が入り混じる世界にもう疲労困憊です。女性の世界はオソロシイ。
太陽の坐る場所の重要ネタバレ部分
ここからネタバレに入ります。重要部分だけを抜粋しますが、映画作品や原作をこれから読む方を想定しつつ、「作品の楽しみを完全に奪いきらない範囲」で書いています。そのため、個別人物の具体的エピソードは省略していますので、ご了承を。
キョウコとは誰なのか?
結果的には高間響子、鈴原今日子の二人を指すものと思われます。断定的にどっち、というよりは時に響子、時に今日子といった使い分けをしています。作品を一度読んだだけなのであまり自信はないのですが、この使い分けが作品を通しての設定だったかどうかは2度目をじっくり読む必要がありそう。
リンちゃんと浅井倫子…倫子とはいったい誰なのか?
浅井倫子と鈴村今日子がつけられたあだ名、「リンちゃん」は別人。つまり、浅井倫子は特定の誰をさす偽名ではなく第3の人物。鈴原今日子=リンちゃんだが、リンちゃん=浅井倫子ではありません。
他のブログやネタバレ記事を読んでいると、リンちゃんというあだ名が浅井倫子と結びつくと思わせといて、実は「倫子=さちこ」という読み方をすることがポイントだと書かれています。
「倫子」の読み方
この読み方に関してはほかのブログを見るまで私は一切理解しておらず、むしろ「倫子」って名前の読み方はいろいろあるけど、どう読むんだ?とすっきりしないまま読んでいたのです。
なぜなら、「倫子」は「りんこ」だけでなく「さちこ」とも、「ともこ」とも読めるからです。途中、フリガナってついてたっけと思って探しましたが、見つけられず。しかし、ハッと思い出したのは「みっちゃん」というあだ名。
名前に関する伏線は読後に思い出す
名前に関する伏線は様々ありましたが、例えばこんなところでしょうか。
- 2人のキョウコ=高間響子と鈴村今日子
- 2人のサトミ=里見紗江子と半田聡美
- 鈴村今日子=リンちゃん
- 浅井倫子=みちこ=みっちゃん
最初はこんな伏線があるなんて全く思いもせずに本を手に取ったので、「なんてわかりにくい!不親切な作品!」と思っていましたが、そもそもこれが作品のキモなんだからしょうがない・・・。
「なんか映画化されるらしいし、読んでみよっかなぁ~」ぐらいの軽~い感覚で手に取る本ではなかったということです。
ネタバレの解釈はこれで合ってる?(笑)
全く予備知識なしで作品を読んだので、途中何度も面喰らいました。でも、内容にしろ設定の解釈にしろ、一度読むだけでぐったり疲れたので2度目を読む気力もない。無責任なことを言いますが、これで合ってると思います。でも正直、絶対の自信はありません!!ゴメンナサイ!
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