映画・原作小説の紙の月は実話か?元ネタモデルの事件多数

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宮沢りえさん主演で映画化された紙の月。どこにでもいる普通の主婦。銀行の契約社員だった彼女は次第に金銭感覚を狂わせ、男に貢ぐあまりついには銀行のお金に手を出すという横領事件に発展する。その総額、一億円。

非常にシリアスでのめり込んでいくようなストーリーですが、この話には実話のモデルになった事件があるのではないか、と言われています。確かに調査してみると、今作品と類似点の多いモデル事件が数件。その詳細に迫ります。

 

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紙の月のモデルか?元ネタ事件になりそうな3つの銀行横領事件

紙の月の著者、角田光代さんご本人のコメントを見たわけではないのでうかつなことは言えませんが、(どこかでこういう記述を見たのですが、私のその記憶が正しければ)以下の3つの銀行横領事件をきっかけにこの小説を書き始めたはずです。

その事件はいずれも横領の主犯は銀行に勤める女性でした。そのいずれもが勤務態度は良好、周囲の信頼が厚く、そして貢いでいた男性がいました。つまり小説内に登場する梨花と同様の背景だったのです。

特に3つ目の三和銀行の事件では事件発覚前後に主犯はフィリピンのマニラに逃亡し、現地で身柄を拘束されました。各事件の詳細はリンク先に掲載されていますが、3件のいずれの犯人の後ろには金を要求する男性の影がありました。

 

貢がせる男、貢ぐ女

事件の詳細を事細かく読んでみると、男性の卑劣な金銭要求が生々しく記述されています。角田光代さんの小説、「紙の月」とこれらの事件が唯一違うのは男性が金銭を要求したかどうかです。実際に起きた事件では何度も何度も男性が女性に金を要求し、工面させ、女性がそれに応えていくに連れて泥沼にはまっていきます。

しかし、紙の月に登場する梨花と光太の関係では光太が金銭を厳しく要求することはありません。そのほとんどが梨花の独断で与え続けたものであり、その点は実際の事件との相違が見て取れます。

 

学生時代は皆おとなしい性格

実際に起きた銀行の横領事件の主犯3名の学生時代は皆おとなしく、男性にも奥手であったと言われています。自分の考えのもとで人生を切り開いていくパワフルさよりも、時代の背景なのか、か弱く家庭的・真面目でおとなしいタイプ。

紙の月にも梨花の学生時代が描かれていますが、確かにこのようなモデルと被る部分があります。学生時代の国際ボランティアにのめり込んだという設定、シーンは作品の中で何度も登場しますし、作者がこの事件の主犯たちの生い立ちと学生時代に注目したであろうことは見て取れます。

この生い立ちという部分にも注目しながら原作や映画を読むと、また違った見え方がするのではないでしょうか。

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