朝ドラのヒロインには初の外国人女性が抜擢され、海外でのシーンも多い今回の作品。往年の朝ドラファンからすると今作品は異色の存在でありますが、花子とアンに引き続き実在の人物がモデルという非常に見応えのある作品です。
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マッサンのモデル「竹鶴政孝」という人物
公式サイトやこのサイトでも度々紹介していますが、このドラマの主人公「亀山政春」のモデルになっているには「竹鶴政孝」という男性。日本で初めて国産のウィスキーの製造に成功した第一人者です。若き日にウィスキーの本場であるスコットランドに修行留学をし、現地の女性と結婚。日本に帰国後はウィスキー開発に没頭した人物。
竹鶴政孝の偉業は、後のイギリスの副首相に「頭の良い日本の青年が、1本の万年筆とノートでウイスキーづくりの秘密を盗んでいった」と話したという逸話があるぐらいです。明治~大正、そして昭和と戦乱の時代に振り回されながらも情熱を注いだウィスキー開発とその妻との物語が「マッサン」のテーマ。マッサンという言葉の由来を知りたい方は「なぜマッサン?意外と単純だった言葉の由来と意味」をご参照下さいませ。
脚本は羽原大介氏による完全オリジナル
NHKの朝ドラ公式サイトによると、脚本は羽原大介氏による完全オリジナル作品。羽原大介氏はこれまでに映画「フラガール」や「パッチギ!」などを手がけてきた人で、朝ドラの脚本は初めて。半年間も続く長期ドラマであり、しかも初めての外国人女性のヒロイン抜擢など難しい設定が多い中での挑戦となります。
彼が書き起こしたマッサンの脚本はノベライズ化されて現在発売中。実際に読んでみましたが、頭のなかで出演者の方が可が演技する様が想像できて面白かったです。ドラマの放送前にあらすじが読めるので、先に知りたい方は読んでみるといいですよ。(朝ドラマッサン・第5週内助の功のあらすじネタバレ紹介)
史実とドラマの設定には相違点も多数
もちろん史実との違いを批判するつもりは一切ありませんが、一応簡単に紹介します。
- 役名、組織名はそれぞれ微妙に変えてある(竹鶴政孝→亀山政春、摂津酒造→住吉酒造など)
- 住吉酒造の娘はいなかった(相武紗季演じる田中優子は実在したのか?)
- エリーに対する家族からのいびり(竹鶴政孝とリタの結婚のきっかけと馴れ初め)
これからドラマが進んでいくうちに細かい部分の相違があると思いますが、初期設定の部分での違いはこのようなものがあります。
竹鶴政孝と妻のリタに関する詳細な史実を知りたい方は書籍がオススメ
今回のドラマ放送が決まり、それにあわせてこの夫婦に関する書籍がどんどん出版されています。なかには以前から出版されていた貴重な書籍もリニューアルされていたり、小説として物語風に描いたものもあります。私は実際に史実を正確に理解するために、数冊の書籍に目を通しました。
その中でもおすすめだったのが以下の2冊です。まず一冊目がこちら。
マッサンとリタ
ウィスキーと私
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