【マッサン】相武紗季演じる住吉酒造の田中優子は実在したのか?

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NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」に登場する田中優子。ドラマでは相武紗季さんが演じており、主人公の政春がスコットランド留学から帰国をすれば結婚する予定となっていた女性です。父親のはからいもあり、本人はその気になって花嫁修業を続けていたが、結局政春はスコットランド人女性と結婚して帰国しました。

やり場のない怒りと、エリーに向けられた嫌がらせで物語初期の重要な人物ですが、この物語のモデルに成ったのは実在した竹鶴政孝という人物。この人物には本当にこのような女性は存在していたのか?

相武紗季演じる田中優子は創作の人物キャラクター

放送開始前の段階ですが、NHKやドラマの公式サイトを見ていても実在の人物かどうかは記述がありません。しかし、竹鶴政孝の自伝や各種資料、書籍を読み解いていくと、彼女のような「結婚を約束し日本に残してきた女性」の存在は一切記述がありませんでした。

彼女の父親である住吉酒造は実在した摂津酒造がモデルで、西川きよし演じる田中大作はその収蔵の社長だった阿部喜兵衛という人物がモデルです。しかしこの人物の娘の存在は自伝資料には出てきません。

娘の存在があったことは確かなようですが、竹鶴政孝との関係に関するものはなく、あったとしてもフィクションの小説で登場する程度です。

またスコットランドで現地女性との結婚を知らされた際の阿部社長は、国際結婚に対して批判的であった日本の価値観の中、広島の実家に赴いて「このような自体になったのは、私に責任がある」とまで述べています。

 

政春を邪魔者扱いする白石晃演じる矢口清

住吉酒造に専務として勤務し、政春のやることなすことイチイチ癇に障ってしまう人物だが、この人物が存在したかどうかははっきりしません。ただ、この矢口清氏のような政春(竹鶴政孝)をよく思っていない人物が住吉酒造(現実は摂津酒造)にいたことは現実でも確かだったそうで、竹鶴政孝本人の自伝にも「社長は竹鶴政孝に甘すぎる」として厳しい立場に立たされたことを自伝にて回顧しています。

社内の経営を担い、重要人物として会社を支える人からは非常に疎ましい存在であったようです。しかもスコットランド留学の資金援助を受けながら、帰国後はウィスキー開発が取締役会で否決されてしまいました。その後彼は摂津酒造を退社しています。退社を申し出た際には阿部社長(ドラマでは西川きよし演じる田中大作)は「残念だが」の一言を発したとされています。

しかし阿部社長との関係はそれっきりではなく、生涯続いていたそうです。何はともあれ、スコットランド留学の後押しを受けたのは事実ですから、その点は感謝しきりだったそう。

>>【マッサン】住吉酒造のモデル摂津酒造の詳細と跡地場所

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