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糖質制限を行っていると、卵が食卓に登場する機会が増えるでしょう。私も毎朝ゆでたまごを食べていました。しかし、一般的には卵はコレステロールを多く含む食品なので、コレステロールが高い人は卵を控えましょう、という意見が普通です。糖質制限中の卵の食べ過ぎは危険なのでしょうか?
人間が卵を食べるとコレステロールが上がるというのは嘘
いきなり核心を突きますが、これは事実です。人間が卵を食べると、コレステロールが上がったという実験結果は存在しません。なのになぜこういった「高コレステロール=卵はNG」という構図が成り立ったのかというと、過去にウサギを使った実験でこのようなデータが出たからです。
しかし、草食動物であるウサギは普段卵を食べません。卵を食べるというDNAも、習慣も一切持っていないウサギに卵を食べさせたら、コレステロールが上がったという結果が出たのです。これを一般化した結果、人間も同じように卵を食べるとコレステロールが上がるという通説が出来上がりました。しかし、ウサギと人間は代謝回路も消化回路も全く違います。
その証拠に、人間がたくさんの卵を食べるとコレステロールが上がったという実験結果は出ていませんし、1日に10個の卵を食べてもコレステロールは上がらなかったというデータすらあります。なのに、栄養士や医者は過去の通説を安易に信じこみ、患者にアドバイスをし、それが世間の常識となってしまったのです。
※ただし、生まれつきコレステロール値が以上に高い数値を出す家族性高コレステロール血症はこの限りではありません。
卵の極端な食べ過ぎは論外だが、バランスよく食べていれば問題なし
じゃあ1日20個の卵を食べても問題無いですね?なんて鬼の首を取ったように聞いてくる人がいますが、何事もバランスです。卵だけ食べていればいいなんてころはありませんし、極端な食べ過ぎは卵にかぎらず栄養のバランスを崩します。
1日あたり1個~2個程度であれば全く問題ないでしょうし、他の食材もバランスよく食べていれば気にする必要はありません。卵ばっかり食べるのであれば、他にナッツやチーズ、するめ、煮干しなど糖質制限中でも食べられる軽食はたくさんあります。卵ばかり食べていると感じるのであれば、他の食品にも目を向けるいい機会だと思って下さい。
専門家でも意見が割れていることを忘れない
健康や医学の世界では、ひとによって言うことが全然違います。本屋に行けば、「朝食はとるな」という本があれば「朝食を抜くのは論外」という論調の本まであります。糖質制限だって、絶賛する医師もいれば真っ向から「糖質制限なんて無意味」と批判する医師もいます。
なので、あまり一つの意見に踊らされず、そして盲目的に信じ過ぎないことです。糖質制限のための糖質制限は無意味という記事でも書きましたが、あくまで糖質制限は手段の一つ。「これさえしとけば問題ない」と安易に考えず、何事も極端にならずにバランスよくが一番です。
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