私はガジェットやスマホ、家電製品などにあまり興味がなかったこともあってそういった分野の知識に疎い方でした。格安スマホにすると、普通のキャリア契約と比較しても半分以下、1/3程度で済むとか、本気で安くしようと思ったら1000円以下も十分あり得る!それを聞いても、「なんか安くなるらしいけど、仕組みがよくわからないなぁ、そのへん詳しくないし」ぐらいの印象でした。
気になるととことん気になる背角なので、書籍数冊を読み込み、関連ニュースやサイト記事を幾つか見て回ってみたら、自分でハードルを上げてしまっていただけで実際そんなに難しくありませんでした。さっさと移行しようと思うくらいです。
格安スマホがなぜ安いのか?からくりのカギはMVNOにある
MVNOというのは仮想移動体通信事業者のことで、自前で通信設備を持たない業者のことを言います。聞こえます、聞こえますよあなたの心の声が…。
エ、MVNO?はい無理ー、もうわかんないー
(そっ閉じ)
待って、ちょっとだけ待って。大丈夫、大丈夫です。わかりやすく説明します。
普通、スマホで通話をする場合はソフトバンクだったらソフトバンクの電話回線を使用しますよね。ドコモだったらNTTの、auだったらauの電話回線を使用します。全国各地に電波局があって、同じ場所でもドコモには電波が入るのにソフトバンクだと電波がないってこともあります。ネット回線も同じで、各回線の電波を利用してウェブにアクセスします。その電波が届かないところだと通話もネットも出来ません。
このように、電話やネットを使う場合、どこかの回線を利用してそこの電波を拾って通話したりウェブに繋がります。そのために電波を発信する通信設備を自前で設備投資して所有する業者が必要になります。それがNTT(ドコモ)やソフトバンク、au(KDDI)です。
MVNO(仮想移動体通信事業者)は自前で通信設備を持ってない、借りてるだけの業者
MVNOというのは業者の総称のこと。このMVNOは自分たちの通信設備は一切持っていないし、設備投資にお金も払っていません。でも、NTTなんかの回線を使わせてもらっています。NTTからすると、他の電話回線をしようされるよりは自分たちのものを使って欲しいですよね。
「じゃあ割安で回線を使わせてあげる!その代わり私達の大事なお客様が使う普通の回線に負担がかかるといけないから、通信速度やその他もろもろ、色々制限させてもらうよ」ってことで、各業者が参入しています。現在では格安SIMの大半がNTT回線を利用したもので、auとソフトバンク回線はかなりの少数派です。
スマホにはSIMカードが入っている
SIMカードというのは個人を識別するためのICカードのことで、ソフトバンクならソフトバンクのSIMカード、ドコモならドコモの、auならauのSIMカードが入っています。そのSIMカードを入れることで個人の利用状況を把握し、各電話回線を利用できるようになります。
格安SIMというのはこのMVNO業者から販売されているものです。その格安SIMカードを入れると、利用料金も変わるし、使用する電話回線も変わります。たとえ同じスマホ端末であっても。