TBSでドラマ化!湊かなえ作nのためにの感想とあらすじ

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湊かなえさんの「Nのために」を一気読みしました。思った以上に面白かったのでその感想です。この作品はTBSで2014年10月毎週金曜夜10時~放送開始のドラマ、「Nのために」の原作にもなっていて、榮倉奈々さんや窪田正孝さん、三浦友和さんなどが出演される予定です。

 

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「Nのために」の概要

まずはこの作品の概要から。amazonの内容紹介を引用します。

超高層マンションの一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。
現場に居合わせたのは20代の4人の男女。
それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。著者初の純愛ミステリー。

 高層マンションで起きた一つの事件を巡って、4人の男女それぞれの観点からこの事件を紐解いていくというあらすじ。一度は犯人の自白により事件は解決しているものの、実は本当の真実は別のところにあり、またそれぞれの立場から見た事件への経緯と見方が複雑に絡み合います。

作品構成について

作品の構成は第一章で事件の簡単な概要と、杉崎希美、成瀬慎司、西崎真人、安藤望が事件の取り調べを受けているかのような一人称での記述が繰り広げられます。第二章~第五章まではそれぞれ一人一人の生い立ちと高校時代~野バラ荘での出来事に対する見方、そして事件へと発展していく経緯と動機が事細かに描写されていく。

第二章~第五章までは成瀬、安藤、杉崎、西崎の順で構成されていて、一つの事象に対してどんどん上書きされていくように新しい事実が提示されていきます。例えば、杉崎と被害者の1人、野口の妻である奈央子の関係は後ろに行くほど真実に近づいていき、第一章での事件概要とは離れたものになっていきます。

最終的には「まとめ」や「結論」めいた記述は一切なく、事件を最期まで紐解いた後に本書のタイトルである「Nのために」というNについて考えさせられる内容構成になっています。

で、感想は?

Nのためにのamazonレビューをはじめ、Yahoo知恵袋などでも「何かスッキリしない」感じ、「誰々の○○ってどういうことだったんでしょう?」という、話の展開に理解がついていかないケースが多いようです。

あるいは、話の展開は理解できたけれど「で、結局この話の肝はなんだったの?」というスッキリ腑に落ちないという感想が多いようです。私はこの本を読んでみて、個人的に抱いた感想は以下の3点。

複雑に見えて意外とシンプル

登場人物すべてに「N」というイニシャルがあり、タイトルの「Nのために」というポイントに全ては帰結します。難しく考えると本質からどんどんずれていきますが、結局はこのポイントが一番の肝です。

物事の上書きが多い作品

この作品を難しいと感じる人が多い原因は、一つの事象を巡る複雑な構図です。ある人はそれを知っていて、ある人はそれを知らない。知っていると思ったら、その人でも知らない事情が別にあった。

で、コレが真実なのね、と思っていたらいや違った!という事実の上書きがどんどんされていく点ではないでしょうか。その一つの事象と登場人物との相関関係を理解していれば、話に置いて行かれることはないです。

「純愛」がキーワード

先ほど引用した商品紹介のコメントの最期に、「純愛ミステリー」という説明書きがあります。当初、本を読み進めていくうちに「純愛ミステリー」とはちょっと違うんじゃね?と思っていたのですが、最期まで読み終わるとなぜ、あえてこの「純愛」をいう言葉を説明書きに含めたのが理解出来ました。

なぜあの人はこんなことをしたの?なんでこういうことになったのか?という答えの全てが、この「純愛」にあるのでしょう。純愛だからこそ複雑に見えて、やっぱりシンプルという印象です。

なんだかんだ言って作者の思う壺…?

なんとなく手にとった本でしたが、3~4時間で一気読みしてしまうほどこの物語に吸い込まれてしまいました。人によっては評価が低い作品だそうですが、私はすごくよかったと思います。

おそらく、ドラマが放送されると「あれってどういうことだったの!?」と色んな所でその解釈を巡って話に花が咲くでしょう。

作品をめぐる解釈は人それぞれあっていいと思いますし、正解不正解というものでもないと思います。私の感想も、人によっては違うのかもしれませんし、納得する人もいるでしょう。

ただ確かに言えることは、こういった作品の解釈を巡っていろんな議論が巻き起こる時点で、作者である湊かなえさんの勝利とも言える訳です(笑)そういう意味では、とてもおもしろい作品になっていると言っていいのではないでしょうか。

この作品を読むもよし、ドラマで楽しむも良し、是非あなた独自の解釈を見つけて議論に花を咲かせてほしいと思います!

>>「nのために」の結末・病気と余命の解釈をネタバレ解説

>>湊かなえ原作NのためにのNとは結局誰だったのか


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