私は実践していないのですが、周囲の共働き夫婦の話を聞くと家事分担表を導入していたり、収入に応じて負担割合を決めている人も多いようです。私の家では特に明確な分担などは決めておらず、お互いが一通りの家事をできるようにしていますが、ネットや書籍を見るとこの方法を導入されている方も多いのが以外でした。
私の家で家事分担を考えるときに、試行錯誤した時の背景や懸念していたことも踏まえて、収入と家事分担の関係を考えてみたいと思います。
目次
収入や生活費負担の割合に応じて家事分担を決める
収入に応じて家事の分担割合を決めているのは、夫婦のうちどちらかの収入が高く、早朝から深夜までの激務で働いている夫婦に多いですね。物理的に平日から家事を完全分担するのは無理なので、稼ぎが多く生活を安定させている分、家事や育児などは多少時間に余裕のある方が担当するという考え方です。
この収入で家事分担を決めるやり方でもメリットもあればデメリットもあります。ちょっと整理してみましょうか。まずはメリットから。
- 自分のやるべきことがハッキリする
- お互いの責任を果たせる
デメリットの方はこんな感じ。
- 自分のことばかりに関心が行って相手に無関心になる
- 稼いでいる、稼いでいないで上下関係が出来る
収入で家事の分担を決めるとなると、それを盾にとって「俺の方が稼いでいるんだから」という言い分がまかり通る可能性はあります。
仕事と収入は自分の為だけでなく家族のためであるのですが、収入の多い少ないで影響力や主導権が移ろいやすいので、夫側が権威的なタイプだと「家事を手伝ってほしいなら俺と同等額を稼いでみろ」などと暴言を吐かれてしまうケースもあります。
具体的な家事分担の例
例えば夫が平日は仕事で激務、土日は疲れている設定で、妻は19時~20時頃に帰宅できるとします。夫が高収入で妻よりも多いとしましょうか。その場合に考えられる家事負担でいくと、こんな感じです。子供がいる場合も想定して、育児は()で表記します。
妻
- スーパーの買い物
- 食事作り
- 掃除
- 洗濯
- (保育園の送り迎え)
- (育児全般)
夫
- ゴミ出し
- 掃除 ※土日のみ
- 洗濯 ※土日のみ
- (子供の世話) ※土日のみ
- 風呂・トイレ掃除 ※2週間~3週間に一度など
ただ、これでもかなり夫の家事参加が多い例だと思います。実際は平日のゴミ出しと休日に数か月に一度洗濯物を入れて畳むぐらいの家庭が多いんじゃないでしょうか。
いくら収入が高くても、それに慣れてしまうと満足できなくなるのが人間というものです。育児の負担が大きくなると、夫の参加が少ないことに不満が募り、収入に応じて決めたんだし俺の方が稼いでいるなど、という夫の言い分との対立することは充分考えられます。
自分たちが納得できて快適に過ごせるようにするのが一番
個人的には収入で家事分担を決めるのはあまり好きな方法ではないんですが、この方法でお互いが納得して上手くいくのであれば悪くないと思います。私の場合は、自分の家のことは自分たち二人でやるしかないし、結局最後はどちらかがやらなければいけないことだと思っているのと、やるべきことに領域を作ると最低限の事しかやらなくなり、結果として家庭全体の当事者意識を薄れさせるのが心配でした。
それが結局夫婦や家庭にとっていい方向に向かないのでは、という懸念があったので、明確な分担は決めない方法でなんとかやっています。
家事分担で当事者意識を薄れさせる心配はあるけど、その方法が合う夫婦もいる
自分の家で過ごすうえで必要なことなのに、参加意識とか手伝うとか、これは誰々がやることだからやらなくていい、といった目先の損得や縄張り意識を持ってしまうと、お互いの不満が貯まりやすく、「俺(私)はこんなに頑張っているのに!キーッ!」という気持ちに繋がりやすいのは事実だと思います。
ただ、先ほども言ったように収入に応じて家事の分担割合を決めることに双方納得の上で、快適に過ごせるのなら十分導入の価値があると思います。お互いにキャリア志向で合理的、効率的なやり方を望む夫婦にとっては結構相性は良さそうですしね。
要は自分たちに合ったやりやすい方法でやることが一番なので、結局最後は話し合いで解決することになります。