大河ドラマ、花燃ゆの第8話「罪人の塾」のあらすじです。前回第7話の「放たれる寅」の続き、放送日は2月22日。原作では「罪人の塾」という題名ですが、テレビで見たところ放送は「熱血先生、誕生」という題名になっています。
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花燃ゆ・第8話「罪人の塾」のあらすじネタバレ
第8話最大テーマは吉田寅次郎(松陰)と久坂玄瑞の二人の出会いです。久坂玄瑞から手紙が届くも、その内容を全否定し挑発に挑発を重ね、そのやり取りから久坂玄瑞の人間性、確かな将来性を見込んだ話は史実においても有名です。
この記事では言及しませんが、第8話では高杉晋作、吉田稔麿、松浦亀太郎、玉木彦助なども登場。いよいよ松下村塾という最初の晴れ舞台に突入したことで、これからの展開に期待感が増していく第8話です。
自宅での蟄居生活を送る寅次郎に刺激を
自宅での謹慎生活が始まるや否や、寅次郎は再び書物を読み漁っていた。1日に何冊も何冊も読む驚異的なペースに、狭い部屋にはどんどん書物の山が出来上がっていき家族はもはや呆れ顔。
本来、旅好きで刺激の強い生活が性に合う寅次郎には、謹慎生活はいささか刺激が少ない。人と出会い、話し、議論し、互いに成長していく様を見てきた文は自宅で私塾を開いてはどうかと寅次郎に提案する。
久坂玄瑞からの手紙
そんなとき、久坂玄瑞から手紙がやってきた。寅次郎の友、宮部鼎蔵(ていぞう)から寅次郎のことを紹介され筆をとったという。その手紙を見た寅次郎はすぐに返事を書き、文にその手紙を届けさせた。
久坂玄瑞。文が黒船を見に行こうと夜中に家を抜け出し、共に大冒険したあの男だ。一目見た文はそのことを思い出したが、久坂玄瑞は関心を示さず寅次郎からの返事をその場で読んだ。みるみるうちに表情がこわばり、目が血走り、怒りの表情を見せたままその場で返事を書くこともなく、その日は文を帰らせた。
藩政府の中で繰り広げられる権力闘争
寅次郎を救い出すことに奔走した伊之助は、寅次郎に対して否定的な立場をとっていた椋梨に囲い込まれていた。しかも、伊之助の妻、寿でさえも椋梨の嫁にそそのかされ、気をよくしていた。
藩内で椋梨の対抗勢力の筆頭だった周布政之助の周囲にいる人間を取り込むことにより、その勢力に疑心を生まれさせその結束力の低下を睨んでのことだった。
久坂玄瑞と寅次郎の手紙バトル
寅次郎からの返事は、久坂玄瑞の書いた内容を全否定するものだった。頭に血が上った玄瑞は反論したが、返事はなかなかやってこなかった。家族を失い、障害孤独、金も地位も名誉もない。何をやってもうまくいかない焦燥感に暮れる中、寅次郎からの返事がやってきた。またも全否定された。
玄瑞は抑えられない怒りに身を任せ、自身の思いを書く殴った。相手を無礼に怒らせることに心配する文をよそに、その返事をみた寅次郎は笑う。
「どういう顔をしとるかのぉ、この若者は。俺はここから出られん。出向くわけにもいかん」
文の挑発にのった久坂玄瑞
「医者坊主」
久坂玄瑞が一番言われたくない言葉だ。医者の分際で兵学書物を読み漁り、武士の真似事をしている。志は高いのにどうにもこうにもうまく立ち行かない。
そんな久坂玄瑞を文は「医者坊主」と言い捨てた。兄が怖いんだろう。黒船を見て、異人に合い、日本全国を旅し、優れた見識を持つ。そんな兄と自分の落差を目の当たりにするのが怖いんだろう。
さすがに女子に手を上げるわけにはいかない玄瑞は刀を持ち、寅次郎のもとへ走った。寅次郎を斬ってやると息巻いて。
松陰と玄瑞、相対す
私は君ほど優秀な人は見たことがない。妹の文に塾を開いて講義してはどうか、と言われたが、やはり自分には教えるほどの器量もない。しかし君は昔の書物にも通じ、優秀だ。色々と自分に教えてほしい。だから共に学ばないか?友人として。
講義ではないので、謝礼はもちろんいらん。それから、握り飯付きだ。
>>第9話「つまらない男」へ続く
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