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家事の一連の流れ、やり方がそもそもわからない
夫が家事をやりたがらない理由に、そもそもどうすればいいかわからない、という動揺がストレスになっているケースもあります。いきなり料理作って、と言われても、料理の経験が一切なければ何から始めればいいのかわかりませんし、何をどう作ればいいのか分からないでしょう。
食事の準備だって、買い物→冷蔵庫に収納→献立→材料カット→調理→盛り付け→食事→片付けの一連の流れがありますが、男性はその一連の流れを経験していないので、どうしても点と点で考えがちです。各段階でどうすればいいか、次は何をすればいいかがそもそも分かっていません。
洗濯をして、と言われても衣類を入れて、どのスイッチを押して、洗剤はどれを使って何をどうすればいいか、それが正確に分かっていないと動きようがない。下手なことすれば怒られるし、動くに動けない。柔軟剤の存在すら知らないかもしれないし、液体洗剤と粉末洗剤の違いもよくわかっていないはずです。
要は家事のやり方がわからない、という自分の駄目さとか至らなさを突き付けられるのが嫌で遠ざかっている可能性は十分あります。料理が出来なかった男性がクックパッドと出会って料理大好き人間になったという話もよく聞きます。
家事を手伝ってほしいときは、きちんとゼロから、やり方を説明してあげる。子供に教えるぐらいのやさしさで、できれば何度かは夫婦一緒にやって見せてあげるのもいいと思います。
文句を言いたくなる気持ちは分かるけど、最初から完璧にできる人なんで誰もいない
人間、だれだって最初から完璧にできる人はいません。私も今では家事が一通りできますが、一人暮らししていたときは料理は何度も失敗したし、ご飯を炊くのに水の量を間違ってカチコチのものを一人で食べたし、洗濯で粉末洗剤が固まったり、色写りしたり、失敗に失敗を重ねてきました。誰だって家事の失敗はたくさんしてきたはずです。
その失敗を重ねていくことが経験値になって、反復を繰り返すことで徐々に早い時間で丁寧に出来るようになります。最初から完璧を求めるほうが酷ってなもんです。当たり前のことなんですけど、意外とここが盲点になってる人が多い。
完璧に家事をこなしてほしいなら、わかりやすい反復作業をしてもらうのが一番です。その反復の中で自分なりの工夫を付け加えてもらうとより愛着が湧いていい。
家事ハラで文句を言う前に、失敗したことを前進と受け止めるのが大事
お皿洗いをしてもらっても、結局洗い残しが酷くてもう一度やり直すというのをよく聞きます。私も昔は洗い直しされていたらしいし(笑)
上から目線で注意したり文句を言われると誰だってやる気をなくします。男性は立てないとやる気にならないと言われますが、人間誰だって自分なりに頑張った挑戦を、問答無用で文句を言われたら嫌でしょう?
最初から完璧を求めず、まずはやってみることが重要ですし、多少の失敗を受け入れる姿勢はもっともっと大事です。妻が夫に家事の文句を言うのは、姑が嫁に文句を言われるのと同じくらいの嫌な気分なはず。失敗を責めず、それを一緒に笑うぐらいがちょうどいいですよ。
失敗を責められるのは夫としてはストレス以外の何物でもない
家事の文句は最初から完璧を求めるから出てきてしまう余計なひと言です。夫の「やってあげてる」が恩着せがましいですけど、妻の「やるなら最初から完璧にやって」というのも勝手な押し付けです。
仕事でもそうですけど、やり方を教えてもらって1回2回やっただけで完璧に出来るかと言ったらやっぱり無理です。「こういう時どうすればいいんだ?」とか経験がないと、いちいち不安になって、でも失敗したら怒られるってそりゃストレスです。誰だって初めてのことを完璧にこなすのは絶対無理ですよ。
しかも家事の失敗なんていくらでも取り返せるし、借金抱えるとか事故起こすとか、そういう事柄に比べれば屁でもない失敗なんですから。なので、今できないなら出来ないなりに、これから出来るように夫婦一緒に協力して頑張るという目的(初心)を忘れないように。
自分の細かいやり方や手順、小さなこだわりを押し付けない
私も奥さんに洗濯物の細かい畳み方を言われてイラッとしたことがあります。もう、何度もね(笑)こだわりがあるなら、なぜそっちの方がいいのかきちんと理由を説明してあげてください。それに納得できればそれに従えます。
ただね。私の実体験ですけど、「もう!タオルを畳むときはロゴ印刷が真ん中に綺麗に見えるように畳んで!やり直し!!」と言われたときは、さすがにカチンときましたよ?「そのこだわりの畳み方をすることで、僕ら夫婦の人生にどんないい変化があるの?」と言い返して、しょうもない喧嘩になったことがあります(笑)
夫には夫のやりやすい方法を見つけてもらえればいいですし、小さいこだわりよりももっと他の事の方が重要だったりしますから、目先の事や表面的な事にこだわりすぎるのも考えようです。
子供を上手く利用するのも一つの方法
もしお子さんがいる家庭なら、子供を上手く使う方法もあります。子供がパパと〇〇したがってる、とか前にやってもらってすごく喜んでたとか、またパパと○○したいって言ってたとかね。
以前ネットで見てなるほど、と思ったのが「一緒にお風呂に入る人を子供に決めてもらう」とか。今日はパパ、今日はママとか子供に決めてもらうとすんなりいくケースも多いみたい。
家事分担は一緒に家事をやることから
多少時間がかかっても、一緒に家事をやるのが最初はいいんじゃないかなぁ。食事の買い出しから準備から一緒にとりあえずやってみるとか、選択を一緒にやってみるとか。案外気分転換にもなっていいんですけどね。あとは、「担当」とか権限を与えるとか。権限なんていうと難しいですけど、要はあなたの好きなように、工夫してもいい権利のことです。
最初はやり方を説明する。どういう状態にしておくのか、注意しておくのはどんなことかをきちんと説明する。その後は、その範囲内で出来る工夫をしてもらう、とかね。私は結構凝り性なんですけど、こういう人ほど一回やり始めると見違えるように家事に積極的になったりしますから。
自分たちの生活スタイルに合った家事分担を心がける
そもそも夫の仕事が激務で、出社は朝早く帰宅も終電なんかだと、平日に家事を完全分担するのは物理的に厳しいです。あまり体力がなく、土日は寝ていないと体が持たないタイプもいるでしょうし、休みや勤務時間が変則的というケースもあるでしょう。
明らかに家事の分担を押し付けるのが厳しい場合は、土日などを活用したり、話し合いでお互いの意識の埋め合わせ作業が必要です。男性の家事分担や参加について聞くと、以前話題になった「察しない男 説明しない女」という本のタイトルを思い出します(笑)
察しない男も説明しない女も両方ともに言い分があるけど、両方ともに原因があります。お互いに心地よく快適に過ごすため、家事の分担は必要不可欠。夫を敵とか味方とかではなく、より前向きな話し合いと家事分担ができるといいですね。