NHK大河ドラマ・真田丸のあらすじと見せ場/ストーリーガイド

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2016年、NHK大河ドラマは真田幸村(本名、真田信繁)が主役の真田丸です。ここ数年の大河ドラマは、あらすじとなる脚本ノベライズ本が放送前の年末から発売されているのですが、今回の真田丸は未発売。三谷幸喜さんのオリジナル脚本ということもあり、ノベライズ本は発売されないのかもしれません。

ただ、NHK出版から出ている「真田丸 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)」では簡易版のあらすじが掲載されていて、前編となるこの本では13話までのあらすじが既に発表済み。ノベライズ本ほどの詳細さはありませんが、一応目安には出来るということで、その内容を基準にしつつ、真田信繁の生涯も踏まえながら、真田丸のあらすじを紹介していきたいと思います。

 

NHK大河ドラマ・真田丸のあらすじ全体と見どころ、簡単なネタバレ紹介

真田丸 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

真田幸村の生涯と見どころをまとめると、だいたいこんな所です。

  • 本能寺の変後の昌幸の主君替え
  • 第一次上田合戦(真田昌幸 VS 徳川家康)
  • 犬伏の別れ
  • 第二次上田合戦 (真田昌幸 VS 徳川秀忠)
  • 関が原の戦い
  • 九度山配流
  • 父・昌幸の死
  • 息子大介誕生
  • 大阪冬の陣・真田丸 (豊臣方(信繁) VS 徳川)
  • 大阪夏の陣・家康討ち叶わず、信繁戦死

途中、真田信繁が上杉景勝や豊臣秀吉のもとに人質に出されたり、結婚したり、子供が生まれたりもしますが、歴史的に見た見どころは大体上のような部分でしょう。

大河ドラマのあらすじは、信繁の父、真田昌幸が長年仕えていた武田家が信長に攻めこまれて滅亡する直前からスタートします。大河ドラマによくある、第1話は幼少期として別の子役が演じるということもやらず、いきなり「青年・信繁」としてスタートするというのが面白いところかもしれませんね。

 

大河ドラマ真田丸のあらすじ・1話~2話は武田家滅亡と真田家をめぐる話

物語のスタートは武田勝頼の没落から。真田昌幸がかつて仕えた武田信玄の跡取りである勝頼は家臣の謀反や裏切りが相次ぎ、ついに自害。武田を滅ぼしたあと、身の振り方に迷った昌幸はいろいろな意見が飛び交う中で織田信長に属することを決める。

第1話~第2話はおおよそこのあたりが中心。

 

3話以降は信繁の父、真田昌幸の独壇場

3話以降は誰が本当の主人公なのかわからないぐらい、信繁よりも父親の昌幸の存在感が強烈に増していきます。基本、頑固一徹で真面目な兄の信幸(大泉洋)、発想は面白いがツメが甘い弟の信繁(堺雅人)、この兄弟二人が父親の昌幸(草刈正雄)に翻弄されまくる、というシーンが多いです。

父の昌幸は手段を一切選ばず、裏切り、暗殺、調略は当たり前。息子の祝言ですら政治利用してしまう冷酷さを息子の信繁がどう受け止め、何を感じ、悩み、どう受け入れていくのか、この辺の「父の昌幸のやることなすことを間近で見て、悩みながらも学んでいく信繁」というのが前半。

大河ドラマとかって、真面目で素直でお転婆だけど真っ直ぐすぎる主人公っていうのが多いですけど、こういう「父親の冷酷さ」を目の当たりにして清涼する主人公ってのは面白いなぁと思いました。

 

第13話の第一次上田合戦までは我慢して見続けることをオススメする

信長が本能寺の変で討ち取られてから、真田家は主君をとっかえひっかえして生き残る道を探りますが、前半はここの「駆け引き」を丹念に、時間をかけて描きます。大河ドラマを見始めたものの、面白くなくなって見るのを辞めるんだとしたら、真田丸の場合、最初のハードルがここ(4話~10話あたり)だと思います。

大きな見せ場は真田昌幸と徳川家康が戦う第13話の第一次上田合戦。合戦場となる上田城は、真田家が徳川と戦うための拠点を、昌幸が徳川を上手く操ってカネを出させて作らせたという駆け引きも重要な背景。その背景があっての第一次上田合戦なので、我慢して見続けていれば、第13話の見せ場はきっと面白くなるはず。

 

NHK大河ドラマ・真田丸の今後の展開

三谷幸喜さんが前回脚本を担当した新選組!の特徴もふまえて予想すると、全50回のうち折り返しに当たる25回付近でようやく関が原の戦い当たりじゃないかなぁと思います。

そして、大阪冬の陣~夏の陣は信繁最大の見せ場ですから、ここに後半7~8回ほどを当てるとなると、夏頃に関ヶ原、その後に和歌山九度山配流、10月頃に父の昌幸が死去し、10月下旬あたりに大坂城入城が無難かな。

三谷幸喜さんは描く所は丹念におもいっきり時間を使って描くけど、描かないところは一切描かないというメリハリをつけてきますから、前回の新選組の時と同様、「話が全然進まないんだけど!!」という不満がもしかしたら出るかも。そのかわり、一気にスピードアップする場面も出てくる。

 

1年間放送するドラマらしい、真田丸のなかの対比に注目

あと、大河や朝ドラなど、NHKの長編ドラマは「対比」の描き方が非常に上手です。同じ人物同士でも前半と後半を上手に対比させたり、兄弟で対比させたり、没落と栄華を対比させたり、身近な人物同士や集団同士での対比も上手です。1年や半年かけての放送だからこそ出来る、演出です。

今回の真田丸の場合は、兄の真田信幸と真田信繁の対比を上手に描いてくると思います。

性格の面でも真面目で頑固な兄の信幸、素直で実直だけど発送が豊かでツメが甘い弟の信繁という設定からスタートします。さらに後々、徳川方について生き残る道を選んだ兄と弟、関ヶ原以降兄弟同士で敵味方に別れ、弟と父の助命嘆願に走る兄の信幸といった史実あたり、どう対比させて描いてくるかは三谷幸喜さんの腕の見せどころでしょう。

あとはもちろん、真田信繁という主人公の過去と未来の時間軸による成長の信繁自身の対比とかね。

 

大河ドラマ、真田丸全体の脚本について、三谷幸喜さんの言葉

NHK大河ドラマの脚本は2回目となる三谷幸喜さん。以前は近藤勇主役の新選組!でした。大河ドラマの古参ファンからの評価は微妙、視聴率もイマイチ伸びませんでした。しかしその一方、歴史にそれほど興味を示さなかった若い層を中心に絶大な支持を集め、DVDの売上は歴代ダントツ、大河史上初の続編が放送されるなど、賛否両論・両極端な大河ドラマ作品でした。

今回の真田丸の主役、真田信繁についても近藤勇と同じく、「歴史の敗者を描く」という共通点があります。真田幸村という通名ではなく「信繁」としているのも史実にこだわり、資料がない空白の部分は想像で埋める本人の言葉通り、史実と解釈をどう織り交ぜて一つの作品に仕立てあげるかに注目です。

ただし、側室と正室、裏切り、調略に代表されるような当時の価値観など、現代との認識のギャップをどう埋めるかも難しい所だと。「大河ドラマはドラマであり、歴史の再現ではない」と三谷幸喜さんは言い切った当たり、ドラマとしての面白さへの追求も当然期待できます。

 

マンガで真田幸村(信繁)を勉強するのもアリ

こういう歴史系ドラマって、あらすじがややこしく、概要が掴みにくいのが難点。私も真田幸村に関する本を何冊も読んで、ようやく概要を理解できました。

「小難しい歴史本を読むのは苦手だけど、真田幸村に興味がある」、「とりあえず真田幸村が何をした人なのか概要をサクッと知りたい」という方はマンガで読むのもいいですよ。色んな本を読みましたけど、私もマンガで読むのが一番理解しやすかったですし。下記サイトは別で運営しているサイトですが、私が今まで読んできた真田幸村マンガのおすすめを総まとめで紹介しています。

興味のある方はぜひ。

→ 真田幸村のマンガを9作品読んだ私がおすすめを紹介する

 

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