前週のあらすじからの続き。NHK朝の連続テレビ小説、マッサン第12週「冬来たりは春遠からじ」のあらすじネタバレです。放送日は12月14日~19日、第67話~72話まで。半年間の朝ドラで前半部分が終了、ここが折り返し地点となります。
目次
マッサン第12週「冬来たりは春遠からじ」のあらすじネタバレ
マッサン第12週は折り返し地点。想像していた以上にゆっくりとした話しの進み具合という印象です。この週ではマッサンとエリー夫婦の耐え難い苦難と苦悩、そしてそれを支える周囲の良き理解者、そして鴨居親子の和解です。
第12週通して一貫したテーマは親子の愛。マッサンとエリー、鴨居親子、そしてキャサリン、それぞれの親子の愛と、子を授かれなくとも新たな形となって導き出された愛。非常に感動的なシーンが多く、朝ドラマッサンの中でもこの週は重要ハイライトの一つになってきます。
第12週の重要トピック
- 事情を言えない政春、事情を聞いて取り乱すエリー
- 山崎蒸留所の発表お披露目会
- キャサリンの支えと愛情
- 鴨居親子の和解
この週では感動で涙をながす人も多いでしょう。放送直後の朝の情報番組、あさイチでも涙でオープニングを迎えるのではないでしょうか(笑)それぐらい見所が詰まっていて、これまでに貯めてきたものを一気に噴出させる重要なシーンが盛り沢山です。マッサンを見続けている人はこの週を見ないと絶対に損です。
事情を言えない政春、取り乱すエリー
もう子供を授かることは出来ない。そんなこと言えるはずなかろう…。マッサンは本当のことを言うべきなのか、いや黙っておくのが正解なのか決めかねていました。事情を知る英一郎とキャサリンの存在が彼を支えていきます。
すべてを知ったエリーは自暴自棄に。そして事情を知らない近所の方々の何気ない心遣いに彼女は傷ついてしまうのです。ノベライズ化された脚本だけを読んでいても、非常に心が締め付けられる、そんな悲しい描写が多くなっています。
夫婦をなんとか支えようとするキャサリン
そんま夫婦をなんとか支えるキャサリン。嫁は子供を産んでなんぼ、子供が産めなければ離縁されるのが日本社会なのだ、とかつてエリーに話したことが、今になってエリーの心に残ってしまいました。
しかし、このような状況で悲しみにくれるエリーを前に、実は自分も子供が出来ないのだと打ち明けます。かつて話したことは、全て自分のことであったと…。
鴨居親子の和解…父は鬼か?仏か?
マッサン夫婦が悲しみにくれる中、そして工場長不在で混乱をきたす山崎蒸留所において、蒸留所の発表お披露目会の日にちが迫っている状況でした。マスコミ各社を呼び寄せた大々的なお披露目会です。延期すべき、という英一郎の意見を聞き入れず、鴨居大将は予定通り発表お披露目会は行い、政春にはなんと翌日から会社に出るように通達。
父、鴨居は鬼だ。英一郎の心の中は父への憎悪がよりいっそう増していくのです。しかし、父には父なりの愛情がありました。かつて嫁を亡くし、病院に見舞うこともなく仕事に奔走していた事情をエリーの仲介で二人が腹を割って話す時がやってきます。(このシーンは絶対注目!!!)
第72話で感動…山崎蒸留所の発表お披露目会
2人が和解した後、迎えた山崎蒸留所の発表お披露目会。壇上で挨拶を早々に切り上げると、「このあとはわての倅に任せたいと思います。鴨居英一郎!」
そして壇上で挨拶を行う息子の英一郎に向けて、今は亡き嫁、サキの遺影を手に持っている父は満足そうな笑顔でした。
そんな発表お披露目会が終わりに差し掛かった時、エリーはマッサンにこんな言葉を掛けるのです。
「マッサン…私お母さんになりたい」
竹鶴政孝とリタの養子、リマ
ドラマ内ではエリーの「エ」と政春の「マ」でエマと名付けられますが、史実でも同様、リタの「リ」と竹鶴政孝の政孝の「マ」からもじって「リマ」と名付けられました。リマが成長後は自身の境遇を察してか、親子関係に亀裂が入っていたとされています。
鴨居欣次郎の息子・鴨居英一郎のモデル、鳥井吉太郎氏
また、鴨居欣次郎のモデル、鳥井信治郎親子の逸話は竹鶴政孝の自伝でも、研究者の資料にも目立った記述はありません。居候の話もなかったです。鳥井信治郎氏に関する資料は目を通していないので事実関係は不明ですが、ここまで複雑で感動的なものはやはりドラマ特有の演出でしょうか。
竹鶴政孝の自伝によれば、鳥井吉太郎が会社経営の知識を勉強している際、彼を連れてスコットランドを案内したことがあるという記述はありました。洋酒は今後の経営にも非常に重要な商品になるという目論見から、専門家であった竹鶴政孝に案内を求めたのかもしれません。
ちなみに、鴨居欣次郎のモデルである鳥井信治郎の嫁は阪急阪神東宝グループの創始者である小林一三の娘、春子さんでした。さらに長男、吉太郎(ドラマ内の英一郎)は後に33歳の若さでこの世を去っています。
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