マッサンに登場する俊兄こと俊夫と山崎蒸留所の従業員たち

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NHK朝ドラ・マッサンもスタートから2ヶ月半が経過しました。亀山政春の実家、亀山酒造で蔵人をしている俊兄こと俊夫(八嶋智人さん)が第8週・絵に描いた餅で初登場。この俊夫という役柄は後に政春が鴨居商店でウィスキーを製造する山崎蒸留所で共に働く従業員となります。

史実のモデルになった人物は特定できませんでしたが、その役柄と山崎蒸留所の従業員に関しては資料にも記載されていましたので、ご紹介します。

 

 

マッサンに嫌味連発…俊兄こと俊夫という役柄

まず俊夫という役柄の紹介から。ドラマをご覧になっている方は既にご存知でしょうが、俊夫という男は亀山政春の実家(亀山酒造)で蔵人を勤めています。幼い頃から互いを知る2人ですが、俊夫は実家を継ぐこと無く洋酒のウィスキー製造を志したことに不満を持っています。

俊夫を演じる八嶋智人さんは俊夫像について、NHKから出版されている朝ドラガイドブックで、こう語っています。

自分なら酒造の跡取りとして人生をまっとうするのに、という政春への嫉妬や羨望があるんでしょう。ただ、嫌味を言いながらも。本音では政春のことをまっすぐで正直な男だと認めているし、政春も、俊兄(俊夫)は皮肉屋だけどいい奴だと思い、互いへの信頼は消えてないんです。

連続テレビ小説 マッサン Part1 (NHKドラマ・ガイド)  /NHK出版 P47より引用

 政春が鴨居商店へ入社後、ウィスキー製造のために山崎蒸留所に引きぬかれることになります。その裏には亀山政春の父である旦那様の頼みもありました。

 

史実に照らし合わせる俊夫と山崎蒸留所の従業員

竹鶴政孝の自伝、研修者の資料には特に俊夫らしき特定人物は見当たりませんでしたが、制作側はもしかすると特定人物をモデルとして役柄を設定しているかもしれません。ただ、竹鶴政孝本人による自伝「ウイスキーと私 」によると、地元広島から十数人の杜氏を呼び寄せたとあります。

研究者による書籍、マッサンとリタ ジャパニーズ・ウイスキーの誕生 によれば竹鶴政孝本人が働き手を探し、15人の職員を雇い入れたとあります。また、ウィスキー製造は10月~5月の労働であったために季節労働者同様の扱いで、給与も日当制だったと記載されていました。正社員としては竹鶴政孝本人と、三井物産から引き抜いた人物の2人だけだったとか。

給与そのものは悪くない額だったそうですが、なんせ日本初のウィスキー製造、そしてその設備、そして日本のお酒を製造していた杜氏相手ですから、機械の名前を覚えさすだけで一苦労だったと振り返っています。

 

引きぬかれた杜氏の1人が俊夫か?

俊夫のモデルになった人物が実際にいるのであれば、引きぬかれた杜氏の中の1人ではないかと思います。その中の1人が竹鶴政孝の実家、竹鶴酒造にいたかまでは突き止められませんでしたが、その可能性はありそうです。

 これから先も俊夫は政春に対して嫌味や皮肉を言い続けるでしょうが、後に夫婦を支えていく重要な役柄を演じていくことになります。

 

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