大河ドラマ花燃ゆ・第2話「波乱の恋文」のあらすじネタバレ

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歴史資料によると脱藩は事実だが婚約騒動の記述は見られず

吉田松陰の脱藩はこのとき実際に行われています。歴史資料も豊富に残っているだけでなく、本人が残した豊富な資料や日記にも記載がある。友人との約束のために重罪を犯してしまうとは、現代人の感覚でいえばなんとも理解しがたいところがあるものの、それだけ突拍子もないことを実際にやってしまう人物として、このエピソードはよく紹介されています。

実際、吉田松陰本人の残した資料をまとめた書籍を読むと、かなりの覚悟をもって行動したようです。フラフラっと決まりをなんとなく破ってしまって脱藩したのではなく、重い処分が下るであろうことを覚悟し、それでも自分は行くのだという決意の行動でした。

また数多くの吉田松陰に関する資料、書籍は読んできましたが、彼の脱藩によって故郷の寿の婚礼が取りやめになったという話は特に見当たりませんでした。ドラマ内のこの婚礼取りやめ騒動が実際にあったかどうかは明言はできませんが、それに関する記述は特にないというのが実際のところです。

兄寅次郎への寿の思い

兄のせいで自分の婚礼が中止になった。それなのに、家族はみな兄の味方をする。この家はどうかしてる。そんな寿のフラストレーションは日に日に増していきます。兄が脱藩したという噂は長州の城下に瞬く間に広がり、後ろ指をさされ噂され急激に肩身が狭い思いをする杉家の人々。

 

小田村伊之助と寿の婚約

寅次郎への処分は避けられない。しかし藩主への裏切りによって行った脱藩ではないことを知っている小田村伊之助は長州に帰り、東北を遊学中の寅次郎へ、のちに下るであろう処分を軽減するため、救済に奔走します。しかし、故郷に帰ってきた彼が目にしたのは義理の母の亡骸だったのです。

養子として迎えられ、決して仲が良かったわけではないものの、大切な母を失った小田村伊之助。そして婚礼を中止させられ厳しい現実を突き付けられた寿。大切なものを失った者同士、支えあっていけるはず。そう文は思っていた。

兄の寅次郎寿も、伊之助のことを「寿の夫にふさわしい人物」だと手紙で褒めていたのを思い出した文は、あの河原に出向き、伊之助に直談判をする。姉の寿を嫁にもらってほしいと。

 

人と人とを出会わせる不思議な力を持った女性、文

寅次郎と出会ったきっかけを作ってくれたのも文だった。そしてその寅次郎との出会いが自分の人生にとってとてつもなく大きな出会いだった。そんな出会いをもたらしてくれた文の言うことを、もう一度聞いてみようか。そんなことを思い浮かべる小田村伊之助。

「乗った。その話。」

東北遊学を終えて気まずそうに帰ってきた寅次郎は厳しい叱責を浴びつつも、伊之助と義兄弟になったことを喜んだ。伊之助の妹となった文。彼女の頬にはせつなさの涙が絶えず流れた。「義妹じゃなくて…本当は」。誰にも言えないせつない思いを文は自分の胸にしまった。

>>第3話「ついてない男」へ続く

 

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