映画・バンクーバーの朝日の原作の感想・あらすじとネタバレも少々

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杉山せい(本上まなみ)という悲運な女

ここはあえてネタバレは書きません。詳しくは映画を見て欲しいのですが、この女の描写ははっきり言って重い。心臓が張り裂けそうになるほどに重い。16才で単身カナダに渡り、悲しい運命のもと娼婦として生きてきた彼女。映画ではどのように映像化されるかわかりませんが、これは結構キツいシーンになるのではないかと思います。

 

大切な友人との試合で大乱闘・出場停止処分を受ける

連戦連敗だったチームが初勝利を収めて以来順調に白星を重ね、優勝を狙える位置につけた朝日。レジーの同級生で親友だったカナダ人のライアンが所属するチームとの対戦。幼いころにいつか野球チームで対戦しようと約束したことを懐かしく思い出す両者だったが、ひとつのデッドボールを皮切りに大乱闘に発展。

試合はそのまま収集がつかなくなり中止。その後朝日に下った処分は出場停止でした。

 

フランク野島(池松壮亮)の悲しい最期

朝日の一員であり、ホテルマンとして働いていたフランク。出場停止処分が下り誰もいない野球場でレジーと2人で話していると、急にこんなことを言い出した。「俺、仕事クビになった」。そして、「それで俺、日本に行くことになった」。親戚が仕事の紹介をしてくれるという。日本への旅立ちに見送りに来てくれる友人たち。いつかまたどこかで、一緒に野球をしよう。

それから時が過ぎ、日本人街に映画館ができた。英語での洋画ばかりの上映だったので自ずと英語がわかる2世ばかりが集まるようになった。その映画館には、上映前に日本のお戦争状況を伝える映像ニュースが流れた。

日に日に戦況が悪化し、泥沼化していく日中戦争の様子を伝えるナレーションと共に、軍服姿で更新するフランクの姿が映し出される。彼はカナダから遠く離れた国、中国で星になった。

 

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