関西ではおなじみの情報番組、ちちんぷいぷいでも紹介されていた山水館という旅館に泊まってきました。高槻摂津峡という芥川が流れる自然豊かな景色が広がる場所にある隠れ家的な旅館で、結構古くからある旅館です。ヌルヌルの天然温泉が楽しめ、さらに川の畔から見下ろす景色の良さで評判の旅館です。
ちちんぷいぷいでは河田アナウンサーがロケを行い、旅館のロビーには河田くんのサインが置いてありました。他にもキャイ~ンのウド鈴木さんとか、力士の方とか色々サインが飾られていましたよ。
1泊してみた上での総合的な感想
まず結論から先に言いますが、景色を楽しむのは持ってこいですが、それ以上のことは旅館には期待しない方がいいです。食事や温泉は旅館慣れている人や旅慣れている人にとってはかなりありきたりで、満足するものではないです。また、接客もレベルも残念ながら全員が全員高いとはいえません。景色は非常に綺麗で、
じゃらんやトリップアドバイザーでの口コミがあまりよくなく、なかにはここまで言うかという程酷評したものもありましたが、それも納得できるものでした。景色を楽しみたい、川のそばの旅館に泊まりたい、高槻市近郊にお住まいの方が気軽に温泉旅館に泊まりたいといった理由以外では正直オススメしません。
最大の欠点は食事の配膳の遅さ
部屋食での懐石コースでは、まず料理が出されるスピードが遅いです。もう、とにかく遅い。コース料理は前菜、お刺身と続いて出てきた後、全て食べ終わって次の料理が出てくるまでの待機時間がメインのようでした。とにかく料理を出すペースは明らかに遅くて、正直かなりストレスが貯まります。女将さんも急いでいる訳でもなく、淡々とお仕事をされています。フロア全体をみる人数が少ないのか、何なのか理由は分かりませんが、とにかく料理が出てきません。
食事の流れとしては、前菜→刺し身→15分待機→鍋もの→焼き物→15分待機→揚げ物→ご飯→25分待機→デザートです。食事の最中にこれだけ手持ち無沙汰の時間があるのはちょっとどうかと。。短気な人だと相当怒るのではないかと思います。口コミでも同様の書き込みが散見されましたので、以前から同じような状態なのだと思います。仲居さんをはじめ、スタッフの方は年配の人が多く、サービスの向上や接客レベルの向上といったことにはあまり気を使っていないようです。
待たされた印象を抜きにしても、料理の味が絶品という訳でもないです。「うーん、おいしくはない」というのが適切な表現かと思います。先程も述べましたが、旅館の料理に慣れている人、旅行好きな人、グルメな人にとっては物足りない内容だと思います。あえていうなら、抹茶塩を使った天ぷらはおいしかったです。朝食もまぁ普通です。
食事のコースは他に川床での食事、ぼたん鍋、キジ鍋なんかもあるので、そちらの場合はこのような問題はないのかもしれません。ただ、部屋食での懐石は配膳の遅さを考慮しておいたほうが懸命かと思います。