朝ドラ・連続テレビ小説まれの原作のあらすじネタバレ【脚本感想】

スポンサーリンク




Pocket
LINEで送る

2015年度前期のNHK朝ドラは「まれ」というドラマです。原作と言っていいかわかりませんが、ドラマの脚本になっているノベライズ本は上巻が既に発売されています。上巻に収録されているのは第1週~12週までの前半部分。ドラマの放送開始前に全て読み終わったので、その感想やあらすじなど、雑感を述べたいと思います。

ちなみに、放送開始前に読んでしまったので人物の相関関係や人名がなかなか整理できず最初は苦労しました。小説としてはイマイチですが映像化されることを念頭に置かれた脚本ですし、ドラマをすでに見ている人にとっては人物の顔を思い浮かべながら読める分わかりやすいかと思います。

 

 

NHK朝ドラ「まれ」の原作脚本のあらすじネタバレ&感想雑感

NHK連続テレビ小説 まれ 上

まれの基本的なストーリーは公式サイトにある通り、夢追い人で家族に迷惑ばかりかけていた父親の影響で夢嫌いになった女の子がパティシエの夢を捨てきれず、ケーキ職人目指して修行に恋に励んでいく物語です。石川県の能登地方が舞台になっていて、方言はもちろん地域の魅力も存分に詰め込まれています。

地方に住む若者が、地元に残るのか、都会に出て色々な世界を見るのか、夢を追うのか堅実に暮らすのか、夢か家族か、恋か夢かといった理想と現実の狭間で悩みながら主人公と登場人物が成長していきます。

田舎や地元に残るか、外に出るかというのは今も昔も若者にとって大きなテーマです。田舎暮らしが注目を集める中、田舎独特の風習に馴染めなかったり狭い世界に留まろうとする否定的な見方もあれば、先祖代々守ってきた土地や家柄に敬意を示し、地元を守っていくという確固たる決意のもとに肯定的な見方、色々な見方があると思います。そのあたりのはざまに揺れる葛藤にも注目です。

 

朝ドラ「まれ」の簡易あらすじとネタバレ

300P以上にも及ぶ原作脚本(ノベライズ本)なので、事細かにあらすじをネタバレしていくのは難しい関係上、簡易的ではありますがどんなストーリーで今後話が進んでいくかを簡単に紹介していきます。

 

第1週「魔女姫バースデーケーキ」/能登に家族で移り住んできた幼少時代

第1週は主人公の稀(まれ)とその家族が能登に移り住んできたときの話。家族やその周囲にいる登場人物の基本設定がここで示され、人物同士の相関関係が整理されます。

 

第2週~第6週は能登が舞台/夢と現実のはざまで揺れる稀

夢なんて大嫌い。堅実に、地道にコツコツと生きることを良しとしてきた稀がパティシエという夢に向かって葛藤していくのが能登地方を舞台にした部分。高校卒業後に市役所に勤務しながら、紆余曲折を経て数か月で退職しパティシエの夢を追いかけることを決意します。

各週のメインテーマを整理すると、こんな感じです。

  • 第2週:同級生の圭太からの告白と6年ぶりに帰省した行方不明だった父
  • 第3週:パティシエの夢か市役所の現実か…ロールケーキ甲子園出場も惨敗
  • 第4週:居候先の桶作夫婦の息子、哲也家族が突然現れてバトル勃発
  • 第5週:稀の市役所での仕事がきっかけで破門に追い込まれる圭太
  • 第6週:稀とは一切面識がない一流パティシエの祖母登場で藍子激怒

 

第7週~第12週は横浜が舞台/試用期間見習いからパティシエへ

ついにパティシエへの夢へ向かって第一歩を踏み出した稀。横浜では以前出場したロールケーキ甲子園で惨敗しボロボロに言われたあのときの審査員と運命の再会を果たします。一癖もふた癖もある頑固一徹の池畑大吾のもとで厳しい修行に励みます。

途中、稀の両親に離婚騒動が勃発、しかも本当に離婚してしまうというアクシデントがありながら恋に修行にケーキに忙しい日々と共にあらすじ進んでいきます。第7週~第12週のメインテーマはこんな感じ。

  • 第7週:パティシエの夢を追い求め、修行先を横浜で探す稀に巡ってきた運命の再会
  • 第8週:フランス菓子の巨匠のもとで一か月間の見習い中に訪れるクリスマス商戦
  • 第9週:能登帰省で母藍子と父徹の離婚騒動勃発&弟の一徹とみのりの結婚大騒動
  • 第10週:資金難に陥り一発逆転を狙う!大のマスコミ嫌いの巨匠・大吾がテレビ出演
  • 第11週:稀と大輔と美南の複雑すぎる恋の三角関係
  • 第12週:代助への恋心とパティシエ修行…半額ながら稀のケーキがついにお客様のもとへ

 

原作脚本は後半に行けばいくほど面白い

個人的な感想ですが、まれの原作ノベライズ本を読んだ印象では後半に行けばいくほど面白いなぁと思います。前半は登場人物が(無駄に)やたら多いし、状況描写や心情の描写があまり上手ではなく、あらすじに起伏がなく相当に読みにくい印象でした。感動で涙を流すシーンなのに、全然感情移入できなかったり、物語のあらすじに波がなく一定に流れすぎている印象でした。

小説としては正直文体などは個人的な好みではないのですが、後半に行くにしたがって読みやすくなり、あらすじにのめりこむことが出来ました。書いている方も後半に行くにしたがってコツをつかみ始めたのかどうかw

映像化されたドラマとしては、パティシエのドラマなのに一向に話が進まず、一体何のドラマなのかわかりにくい可能性があります。そのため、あらすじの魅力にのめり込めないという不満が出てくるかもしれません。

マッサンの時もそうでしたが、早く話進めてよっていう批判と不満が出てくるかもしれませんが、原作を読んだ私としては後半に行くにしたがって間違いなく面白くなると確信していますから、是非そこまで我慢して見続けてほしいな、と思います。

Pocket
LINEで送る

スポンサーリンク